監督 内田伸輝 × 撮影 斎藤文 特集上映
         
AYA & NOB SPECIAL

ハードワークな映画業界に女性スタッフの進出が目覚しい。強靭な腹筋・タフな精神・温和な対人・繊細な観察を必要とされる女性撮影監督の活躍が面白くなってきた。東京フィルメックス最優秀作品賞受賞『ふゆの獣』Bカメ担当、以来スチールに加えてムービーを操る女性撮影監督・斎藤文から内田伸輝を中心に日本の自主映画界を紐解く大特集。
さらに斎藤撮影の新谷監督短編『カミソリ』、阿部単独初監督長編『52ヘルツの鯨』は先行有料試写扱いで劇場初特別上映。

ーーーーーーーー上映作品ーーーーーーー
ぼくらの亡命 [撮監]斎藤文 
Our Escape
ふゆの獣 [Bカメ]斎藤文 Love Addiction

かざあな    Kazaana                    
えてがみ 
Etegami / Pictrial letters
キエル [撮監]斎藤文 
赤い森 [撮監]斎藤文

躾 [撮監]斎藤文
クロッキー [撮監]斎藤文
カミソリ [撮監]斎藤文 [監]新谷寛行 
Kamisori
SNEAKIN' NUTS [撮監]斎藤文

[特別上映]
52ヘルツの鯨 [撮監]斎藤文 [監]阿部綾織 
 
監督表記ない作品の監督はすべて内田伸輝

​ーーーーーーーー上映劇場ーーーーーーー2018年

11/24(土)→11/30(金) 池袋シネマロサ Cinama Rosa, Ikebukuro Tokyo イベント有【当日】一般1500円【前売】1200円均一 

12/1(土)→12/7(金) 大阪シアターセブン Theater Seven, Juso Osaka イベント有【当日】一般1500円【前売】1200円均一

11/24(土)  →12/7(金) 青山シアター Aoyama Theater, on-line 全国一斉オンライン【一作品】1300円【4作品】2500円

 
​お得な特別鑑賞券 
税込¥1,200均一
(当日一般¥1,500の処)

 
劇場窓口でお買求めください
 

ぼくらの亡命 Our Escape 2017/115分 マコトヤ/16:9/DCP ©映像工房NOBU

[監督・脚本・美術・録音・音響効果・整音・編集・制作・プロデューサー]内田伸輝 [撮影監督・スチール・美術・衣装・メイク・制作・プロデューサー]斎藤文 [録音]新谷寛行 [音楽]Yamikurae: Jacopo Bortolussi, Matteo Polato [共同プロデューサー]日下部圭子 [製作]映像工房NOBU [出演]須森隆文、櫻井亜衣、松永大輔、入江庸仁、志戸晴一、松本高士、鈴木ひかり、椎名香織、森谷勇太、高木公佑 
東京近郊のテントで暮らす昇は美人局をやらされている樹冬を見かける。助けるからと彼女の身代金を要求するも失敗、男を刺した彼女に日本脱出を持ちかけて…遠い空に行かなくちゃ。吐きたくなるほど愛されたいんだ。主演ノボル役・須森の怪優度が光る、現代のエゴイズムを極限まで描いた問題作。内田・斎藤の過激度満載の最新作。

◎11/24(土)20:30〜池袋
 ◎ 11/30(金)20:30〜池袋 ◎12/1(土)13:20〜 ◎12/7(金)19:35〜大阪 ◎11/24〜12/7 青山シアター 

52ヘルツの鯨 2018/97分 協力・作品窓口:阿部綾織/16:9/Blu-Ray ©It’s OK FILM   

[特別上映]劇場公開に先立つ上映です。よりよい完成版を目指す試写としてアンケートへのご記入をお願いします。

[監督・脚本・編集]阿部綾織 [撮影監督・車両・スチール・助監督]斎藤文 [編集・録音]内田伸輝 [録音]高橋敏之 [音楽]齋藤浩太 [助監督]原賀大樹 [制作]よこえとも子、巻島みのり [劇中絵画]奥天昌樹 [劇中曲]野口ゐうと [劇中バンド]the RADs [出演]細川佳央 奥天昌樹 野口ゐうと(the RADs)、よこえとも子、宮本英一郎、橋野純平、志戸晴一、小悪魔系アイドル美少女王様*乙姫エミルちゃん☆★、巻島みのり、浦田亨

サラリーマンのヒビキは恋人に振られ仕事も上手くいかず焦りや苛立ちで体調が悪い。バーで倒れ、絵描きのマチとパンクロッカーのヨルに助けられる。マチの勧めで精神科を受診し、二人と心を通わせはじめるが、マチを10年間苦しめるパニック障害は救いを見いだせないまま、ひび割れていく…。世界一孤独なクジラ「52」をモチーフにした世界一孤独なヒビキ、世界一孤独なマチ、そして世界一孤独な私たちみんなの物語。世界一声高なラブソング。初の単独監督作品。第19回 TAMA NEW WAVE「ある視点」部門正式上映。
◎11/26(月)20:30〜池袋 ◎12/6(木)19:35〜大阪 

 
 

ふゆの獣 Love Addiction 2010/92分 マコトヤ/16:9/Blu-Ray ©映像工房NOBU 

[監督・編集・構成&プロット・撮影・音響効果]内田伸輝 [制作・撮影・スチール・ピアノ演奏]斎藤文 [録音]日高隆 [制作進行・衣装・小道具・車輌]内田文 [製作]映像工房NOBU [出演]加藤めぐみ、佐藤博行、高木公介、前川桃子 

恋人シゲヒサの浮気で精神不安定なユカコを定介抱した同僚ノボルはアルバイトのサエコに惹かれてる。シゲヒサの浮気相手はサエコだった。狭い部屋で顔を合わせた4人…世界が壊れていく。サディスティックな演出で強烈な疾走を生みだした奇跡的劇場デビュー作。東京フィルメックスグランプリ受賞。 
◎11/29(木)20:30〜池袋 ◎11/24〜12/7 青山シアター 

SNEAKIN' NUTS 2018/4分 協力・作品窓口:SNKレコード/16:9/Blu-Ray ©SNEAKIN'NUTS

[監督・編集]内田伸輝 [撮影監督・カラーグレーディング]斎藤文 [出]竹村駿 野口ゐうと RYO YU-KING

2018年10月デビュー。平成最後のロックンロールバンド「SNEAKIN' NUTS」。 Vo. の竹村駿を中心に「RYO&THE HEARTBREAKERS」 の RYO(Gt.)、「theRADs」リーダーの野口ゐうと (Ba.) を迎え結成。1st single『スウィー ト・ランデブー』、ロックンローラー達が切なく泥臭く唄 いあげる究極の LOVE SONG !野口が出演する『52 ヘ ルツの鯨』と併映。  
◎11/26(月)20:30〜池袋 ◎12/6(木)19:35〜大阪

 
 

かざあな 2007/94分 マコトヤ 協力・作品窓口:ぴあフィルムフェスティバル事務局/4:3 ©映像工房NOBU

[監督・構成・プロット・撮影・編集]内田伸輝 [キャストダイアローグ]鍋山晋一、秋桜子、山内洋子、赤穂真文、内田伸輝 [音楽]斉藤哲也 [スチール]斎藤文 [演出補佐]鍋山晋一 [制作]ブラザーズ企画 [出演]鍋山晋一、秋桜子、山内洋子、赤穂真文

肉体と言葉と重苦しい感情や記憶を持て余す男女4人の心が交差し移ろうどろどろの恋愛模様。のたうつカメラが、時間・光・風・声といった皮膚感覚を刺激する。斎藤初の内田現場参加。内田初の長編劇映画。TAMA NEW WAVEコンペティション、ひろしま映像展2008、PFFアワード2008ほかにて受賞多数。
◎11/24〜12/7 青山シアター  

カミソリ 2015/13分20秒 協力・作品窓口:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア/モノラル/16:9/Blu-Ray ©︎HIROYUKI SHINTANI 

[監督・脚本・編集]新谷寛行 [撮影監督・カラーグレーディング]斎藤文 [録音]佐藤慎也 [撮影助手]内田伸輝 [出]新谷寛行、松田美和、高木公介 

マサオの営む床屋。親友コージが髪を切りに来ている。マサオはコージに妻クミコが不倫しているらしいと告げる。外出していたクミコが帰って来ると店に不穏な空気が漂い始める…。とぼけた演技を緊張する視点でリアルな日常を捉えた新谷寛行初監督作品。日本芸術センター第8回映像グランプリ監督賞、横濱インディペンデント・フィルム・フェスティバル2016短編部門 最優秀賞を受賞。 
◎11/25(日)20:30〜池袋

 
 

えてがみ 2002/95分 マコトヤ 協力・作品窓口:ぴあフィルムフェスティバル事務局/4:3/Blu-Ray ©映像工房NOBU 

[監督・脚本・撮影]内田伸輝 [音楽]中津昌彦 [製作]ブラザーズ企画 [出演]鍋山晋一、飯島功丈、渡邊慎一郎、渡邊慎太郎、渡邊頴子

出会った人達の似顔絵を葉書に描いて送るナベと俳優志望のヨシタケの共同生活。人生を軽んじるかのようなヨ シタケの姿は真面目に向き合おうとするナベとそぐわな い。この二人の小さな社会のズレは拡大するばかり。『ゆきゆきて神軍』ミレニアム版ドキュメンタリー。PFFアワード2003審査員特別賞ほか受賞。
◎11/27(火)20:30〜池袋 ◎12/3(月) 19:35〜大阪 ◎12/5(水)19:35〜大阪 ◎11/24〜12/7 青山シアター  

 

キエル 2013/65分 協力・作品窓口:ENBUゼミナール/16:9/Blu-Ray ©ENBUゼミナール

[監督・脚本・編集・サウンドデザイン・制作担当]内田伸輝 [撮影監督・スタイリスト・制作担当・車両・スチール]斎藤文 [録音]辻野正樹 [助監督・制作担当・車両]松尾圭太 [製作]ENBUゼミナール [出演]大村昌也、岡奈穂子、濱仲太、土屋陽平、小崎愛美理、矢野杏子、海老原恒和、平岡佑介、川添由夏子、成瀬大樹、大西冬馬

新人監督のマサルとプロデューサーたちが開催する超低予算映画の主演オーディションは、出来レースだった。監督、悪徳プロデューサー、役者たちーーそれぞれの葛藤や腹の底がオーディションを通して見え隠れする。内田の実体験的リアルに、映像俳優コースの俳優が見事に反応。 
◎11/25(日)20:30〜池袋 ◎12/2(日)13:20〜池袋  ◎12/4(火)19:35〜大阪

赤い森 2014/60分 協力・作品窓口:ENBUゼミナール/16:9/Blu-Ray ©ENBUゼミナール

[監督・脚本・編集・整音・サウンドデザイン]内田伸輝 [撮影監督・スタイリスト・車両・スチール]斎藤文 [録音]弥栄裕樹 [助監督・制作担当・車両]松尾圭太 [製作]ENBUゼミナール[出演]山口真吾、堀山俊紀、大原千秋、牛島遼、上杉潤、櫻井達理、長谷川隆、鯰江りこ、佐久間弘典、高橋大樹、清水崇弘、高橋莉乃

2030年ニッポン。反政府活動によりパスポートを取り上げられ公安に監視された人たちは整形をし偽造パスポートで国外へ脱出しようとするが…武器を持った人達の、暴力による連鎖を描いたバイオレンス映画。
◎11/28(日)20:30〜池袋 ◎12/2(日)13:20〜  ◎12/4(火)19:35〜大阪 

 
 

 2018/5分30秒 協力・作品窓口:バウムアンドクーヘン/16:9/Blu-Ray ©バウムアンドクーヘン

[監督・脚本・音響効果・整音]内田伸輝 [撮影監督・カラーグレーディング]斎藤文 [録音]巻島みのり [出演]森啓一朗、大田恵里圭

愉歌子は夫・勝にシツケされていた。些細な事で責め人格否定する夫。愉歌子に3つ目の減点が点いた時、シツケという名の体罰が始まる、果たして愉歌子は夫のDVに声をあげる事ができるのか。待望の#MeToo映画。
◎11/28(日)20:30〜池袋

 

クロッキー 2018/4分 協力・作品窓口:映像工房NOBU/16:9/Blu-Ray ©jungle・映像工房NOBU

[監督・脚本・編集]内田伸輝 [撮影監督・カラーグレーディング]斎藤文 [録]阿部綾織 [出]sono(JUNGLE)、小林真白(JUNGLE) 

愉歌子をクロッキーする妹の樹冬。濃密な二人の時間に割りこむ携帯の着信音。オーディションに受かった姉を祝福する妹、二人は別々のステージに乗るかもしれないけれど、二人の距離は…。強くて温くて冷たくて淡く危うい姉妹ならではの一瞬。 
◎11/28(日)20:30〜池袋

斎藤文 Aya Saito 【撮影監督・スチール】 短大卒業後、編集プロダクションで映画コーナーの取材や執筆。退社後に旅行先の沖縄で撮った写真をきっかけに独学でスチールを学び、ついに写真家・渡辺慎一氏に師事。2005年からフリーランス。『ふゆの獣』でBカメとしてムービーを担当以降、映画やミュージックビデオなど撮影を精力的に展開。フォトグラファー/シネマトグラファーとして活動中。
    偉大な撮影監督・宮川一夫さんは「キャメラも芝居するんや」という言葉を残しています。私もファインダー越しに息づく全ての感情、

    物、そして、光と影を一生懸命描写し映しとっています。でもそれだけでは充分ではないと感じています。撮る側の息遣いにお客さまは敏

    感です。でも私は無我夢中に撮影しています。お客さまがスクリーンに映し出される映像に夢中になっている姿を目にすると、撮影中の自
    分
を見るようで楽しい時間です。ファインダーを覗きながら演じて映画の一部になる、映画を見ながら演じて映画の一部になる、そんな

    時間をたくさんの人ともっと一緒に過ごしたいと思っています。ーー斎藤文:撮影監督 
 

内田伸輝 Nobuteru Uchida 【監督・脚本・編集】  1972年11月20日、埼玉県出身。油絵を学んでいたが、高校時代に、絵筆をカメラに持ち替えて表現し始める。ドキュメンタリー『えてがみ』でPFFアワード2003審査員特別賞、長編劇映画『かざあな』で第8回TAMA NEW WAVE グランプリをはじめ多くの賞を受賞。プロットとキーとなるセリフだけで俳優の力をひきだすという手法で撮られた『ふゆの獣』で第11回東京フィルメックス最優秀作品賞受賞と同時に劇場デビュー。映画学校などでの俳優コースの育成をはじめPFF審査員としても活動。

 

阿部綾織 Saori Abe 【監督・脚本】 1985年宮城県出身。東京造形大学美術学科で絵画を学びながら髙橋那月と映像ユニットを結成、卒業制作の共同監督長編『半熟TAMAGO』は諏訪敦彦学長特別賞、『白昼のイカロス』がPFFアワード2010審査員特別賞などを経て2012年ユニットを解散。現在は連続的単独プロジェクト「It’s OK FILM」として、映画制作からインプロビゼーションとのコラボイベントまで幅広く活動。

 

新谷寛行 Hiroyuki Shintani 【監督・脚本・編集】 1980年大阪府生まれ。京都産業大学卒業。大阪の映像制作事務所で修行ののち、2006年上京、イベント会社映像制作部に入社する。2008年に退社後は、様々な制作現場で経験を積む。2015年、初めて監督した短編『カミソリ』が日本国内外で上映・受賞。2016年「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2016」で選出され『ジョニーの休日』、2018年『王様の選択』と『夕焼けスクランブル』を制作。

 
 

池袋シネマ・ロサ トークイベント 
​    
ホストは連日斎藤文と内田伸輝ですが
      11/27は内田伸輝のみとなります。

​      下部にゲストプロフィールをまとめました。



11月24日(土)20:30 ぼくらの亡命<DCP>115分 
 ゲスト:
根矢涼香さん(俳優)、井樫彩さん(監督)

11月25日(日)20:30 キエル+カミソリ 79分      
 ゲスト:
道川昭如さん(撮影)、高木公佑さん(俳優)

11月26日(月)20:30 

52ヘルツの鯨+SNEAKIN'NUTS 102分  
​ ゲスト:
阿部綾織さん(監督)、

      野口ゐうとさん(ミュージシャン&俳優

11月27日(火)20:30 えてがみ 95分
 
ゲスト:市山尚三さん(プロデューサー)×内田伸輝

11月28日(水)20:30 赤い森+躾+クロッキー69分
 
ゲスト:市橋浩治さん(プロデューサー)

11月29日(木)20:30 ふゆの獣 92分
 
ゲスト:原一男さん(映画監督)

11月30日(金)20:30ぼくらの亡命<DCP>115分
​ 
ゲスト:Yami Kurae(ミュージシャン) 

 

11/24sat.→11/30fri.
 

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12/1sat.→12/7fri.

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大阪シアターセブン
上映スケジュール&イベント!
 
​ 

12月1日(土)13:20 ぼくらの亡命 115分

12月2日(日)
13:20 キエル+赤い森 125分 
 上映後トーク内田伸輝(監督)、 
矢野杏子さん(キエル)、堀山俊紀さん(赤い森)出演)
 17:10 
内田監督演技ワークショップ by 七ノ學校

12月3日(月)19:35 えてがみ 95分

12月4日(火)19:35 キエル+赤い森 125分
 
上映後トーク由加子さん(キエル出演)

12月5日(水)19:35 えてがみ 95分

12月6日(木)19:35 52ヘルツの鯨&SNEAKIN' NUTS

12月7日(金)19:35 ぼくらの亡命 115分

トークゲスト・プロフィール

 

11/24sat.→12/7fri.

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ぼくらの亡命 パンフレット 700円 脚本丸ごと収録。A5size-108pages-all color。

ふゆの獣 Tシャツ(M/L) 2500円 綿100%の白ボディと黒ボディ。モクカ製。

さまよう獣  パンフレット500円 ポストカード付。A4size-16pages-all color

原一男 Hara Kazuo 11/29(木)池袋 ゲスト

1945年、山口県宇部市生まれ。東京綜合写真専門学校中退後、養護学校の介助職員を勤めながら障害児の世界にのめり込み、写真展「ばかにすンな」を開催。1972年、小林佐智子と共に疾走プロダクションを設立。

同年、『さようならCP』で監督デビュー。1974年、原を捨てて沖縄に移住した元妻、武田美由紀の自力出産を記録した『極私的エロス・恋歌1974』を発表。1987年には元日本兵の奥崎謙三が上官の戦争責任を過激に追究する『ゆきゆきて、神軍』が大ヒット。1994年、井上光晴の虚実に迫る『全身小説家』を発表。2005年、ひとりの人生を4人の女優が演じる初の劇映画『またの日の知華』を発表。映画を学ぶ自らの私塾「CINEMA塾」を不定期に開催している。最新作『ニッポン国VS泉南石綿村』が公開中。

市山尚三 Ichiyama Shozo 11/27(火)池袋 ゲスト

1963年、山口県周南市に生まれる。東京大学経済学部を卒業後、1987年に松竹株式会社に入社。1988年に松竹富士株式会社に移籍し、1989年、五社英雄監督作品「226」にプロデューサー補として参加する。その後、北野武監督作品「その男、凶暴につき」にプロデューサーの一人として関わり、1991年、竹中直人監督作品「無能の人」をプロデュース。同作品はヴェネチア映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した他、海外で高い評価を受けた。
その後、松竹株式会社国際部に移籍し、外国映画の買付けを行うかたわら、台湾を代表する映画作家、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督とのコラボレーションを開始。「好男好女」(1995)、「憂鬱な楽園」(1996)、「フラワーズ・オブ・シャンハイ」(1998)の3作品をプロデュースする。これらの活動と並行して、1992年より1999年まで東京国際映画祭「アジア秀作映画週間」(後に「シネマ・プリズム」となる)の作品選定を担当。アジアを中心とする数多くの映画作家の紹介につとめた。
1998年、松竹株式会社を退社し、株式会社ティー・マークに入社。2003年より株式会社オフィス北野に移り、アジアの若手監督の作品のプロデュースを開始する。手がけた作品はサミラ・マフマルバフ監督作品「ブラックボード-背負う人」(2000)がカンヌ映画祭審査員賞、ジャ・ジャンクー監督作品「プラットホーム」(2000)がヴェネチア映画祭最優秀アジア映画賞受賞、アボルファズル・ジャリリ監督作品「少年と砂漠のカフェ」(2001)がロカルノ映画祭審査員特別賞受賞、ジャ・ジャンクー監督作品「罪の手ざわり」(2013)がカンヌ映画祭脚本賞受賞と、いずれも国際映画祭で高い評価を受けている。その他の主要なプロデュース作品に舩橋淳監督作品「ビッグ・リバー」(2005)、SABU監督作品「天の茶助」(2015)、ジャ・ジャンクー監督作品「山河ノスタルジア」(2015)、SABU監督作品「ミスター・ロン」(2017)等がある。

2000年12月にはアジアのインディペンデント映画を紹介する新しい国際映画祭「東京フィルメックス」を立ち上げ、プログラム・ディレクターを務める。また、ヴェネチア映画祭、ロッテルダム映画祭、上海映画祭など、多くの国際映画祭の審査員を務めた。2018年、株式会社オフィス北野を退社し、木下グループ傘下の株式会社kino international代表取締役に就任。また、2013年より東京藝術大学大学院映像研究科の客員教授を務めている。

市橋 浩治 Ichihashi Koji 11/28(水)池袋 ゲスト

1964年福井県生まれ。大学卒業後リクルートへ就職し、主に大学や専門学校、スクールの広告営業マンとして15年勤務。2002年よりENBUゼミナールの運営に関わり、2009年にENBUゼミナールのための会社を自ら設立し代表となる。ndjc2009『アンダーウェア・アフェア』(岨手由貴子監督)には制作会社として参加し、初プロデュース作品となる。2011年よりシネマプロジェクトを立上げ、これまでに『あの女はやめとけ』『オチキ』『サッドティ―』『うるう年の女』『なけもしないくせに』『退屈な日々にさようならを』など話題作をプロデュースしながら、若手監督や俳優を発掘。空前絶後の大ヒットとなった上田慎一郎監督『カメラを止めるな!』に続くシネマプロジェクト第8弾として、柴田啓佑監督『あいが、そいで、こい』と二ノ宮隆太郎監督『お嬢ちゃん』が完成し、映画祭上映や劇場公開に向けて活動中。

今回の特集で上映される『赤い森』『キエル』もENBUゼミナール映像俳優コースから生まれた作品。

Yami Kurae やみくらえ 11/30(金)池袋 ゲスト

Jacopo Bortolussi(ヤコポ・ボルトルッシ)とMatteo Polato(マテオ・ポラート)によるイタリア人ノイズ系デュオ。十代の初めより幅広いジャンルの音楽へ興味を持ち、特にジャパノイズから影響を受け2008年よりバンドを活動を開始、2010年にYami Kuraeとして音楽制作を本格化する。壊れた機械や古いテープレコーダーなどを使った即興音楽など、実験的な方法によりグロテスクなテクスチャ、サイケデリックなサウンドを創る。2011年にアメリカの音楽レーベル、Crucial Blastから『La sposa dello stagno』をリリース。

現在、日本音楽研究者のJacopo Bortolussiはロンドン大学バークベック校Ph.D「70年代日本における大学を中心とした政治闘争とフリージャズとの関係」について執筆中。チェーザレ・ポリーニ音楽院で学んだMatteo Polatoはコンポーザーであり、オルタナティヴバンドMamuthonesギタリストとしてヨーロッパ各地でもライブなど。 日本語サイト完成までの連絡先
【日本での音楽活動】映画『ぼくらの亡命』音楽  舞台『3D能エクストリーム』2018年12月2日 東京芸術劇場 能のバックバンドとして出演 

阿部 綾織 Abe Saori  ※上映監督作品プロフィールをご覧ください。 11/26(月)池袋 ゲスト

野口 ゐうと Noguchi Yuto 11/26(月)池袋 ゲスト 

1989年生まれ。茨城県出身。2008年より地元茨城のアンダーグラウンド・ロックシーンで活躍し2017年、東京にてROCK'N PUNK BAND「theRADs」を結成。現在はROCK'N ROLL BAND「SNEAKIN'NUTS」のベースを兼任し、CDリリース~ツアー等精力的に活動中。『52ヘルツの鯨』で映画初出演。

井樫 彩 Igashi Aya 11/24(土)池袋 ゲスト

1996 年生まれ、北海道出身。学生時代に卒業製作として制作した『溶ける』が、ぴあフィルム・フェスティバル、なら国際映画祭など国内各種映画祭で受賞し、第70 回カンヌ国際映画祭正式出品を果たす。初長編『真っ赤な星』が12月1日よりテアトル新宿ほか全国順次公開。また、山戸結希プロデュースによるオムニバス映画『21 世紀の女の子』の公開も控える。

道川 昭如 Michikawa Akiyuki 11/25(日)池袋 ゲスト

茨城県出身。日本映画学校を卒業後、撮影技術会社に入社。撮影助手を経て退社、フリーランスでカメラマンとなる。

主な撮影作は『普通じゃない職業』(須上和泰監督)
貌斬り KAOKIRI~戯曲「スタニスラフスキー探偵団」より~』(細野辰興監督)
『花つみ』『青二才』(サトウトシキ監督) 『キリング・カリキュラム~人狼処刑ゲーム 序章~』(古厩智之監督)
『花蓮』(五藤利弘監督) 『太陽からプランチャ』(窪田将治監督) 『豆大福ものがたり』(沖田修一監督)
恋愛依存症の女』(木村聡志監督)
最新作は
アストラルアブノーマル鈴木さん』 (大野大輔監督) 2019年1月5日公開

高木 公佑 Takaki Kousuke 11/25(日)池袋 ゲスト

生年月日:1982年5月11日 福岡県出身 血液型:B型 運転免許:有
サイズ:身長 173cm 
体重 62kg  靴:26,5cm B 84cm W 77cm H 94cm 

経歴:日本大学芸術学部映画学科演技コース卒業。 大学を卒業後、これまで年に数本のペースでプロ・ アマ問わずあらゆるジャンルの映画に出演。 主演映画も多数。泣きの演技には定評がある。 株式会社バウムアンドクーヘン所属。

 

【映画】 

「Loved Le/er」(監督:横山善太)(主演、修二役)   「スペアキーな冒険」(監督:奥田徹)(主演、ジョー役) 

「ふゆの獣」(監督:内田伸輝)(奥山登役) ★第11回東京フィルメックスグランプリ 「復元師」(監督:金子雅和)(ホヅミ役) 

「お米とおっぱい」(監督:上田慎一郎)(主演)   「怪獣の日」(監督:中川和博)(涌井役) 

「おんなのこきらい」(監督:加藤綾佳)  「かべづたいのこ」(監督:今村瑛一)  「カミソリ」(監督:新谷寛之) (コウジ役) 

「霊的ボリシェヴィキ」(監督:高橋洋)  「素敵なダイナマイトスキャンダル」(監督:冨永昌敬) 

「ミドリムシの夢」(監督:真田幹也)2019年公開予定  他多数 

【TV】 

WOWOW 「私という運命について」#1   NHKBS「隠れ菊」#4、#6 

【CM】 

モーションギャラリー webムービー「モーションギャラリーにできること」 

マクドナルド「マックコーヒー」映像広告 NTTドコモ マナー広告 webムービー
THE SHOP TK webムービー「汗をにおいにしない」編
富士フィルム Year Album webムービー「子育てをかさねよう」編 

東京海上日動あんしん生命TVCM メディカルKitR スキマスイッチ「奏(かなで)」編 

ユニ・チャーム「ウェーブ」TVCM  

根矢 涼香 Neya Ryoka 11/24(土)池袋 ゲスト

1994年9月5日(24 歳) 茨城県 東茨城郡茨城町出身 立教大学映像身体学科 卒業 連絡先
身長158cm( B80 / W62 / H85 )  
体重 46kg  靴サイズ 24.5cm

特技:歌唱、絵、上段回し蹴り、茨城弁  趣味:フィルムカメラ、空手、弾丸旅 資格:英検2級、 漢検2級 

ほか:第59回 NHK杯高校放送コンテスト 朗読部門 茨城県大会 1 位、県知事賞受賞 

 

【映画】
『家族マニュアル』(内田英治監督)  
『父、かえれ!』(武石晃大監督) 主演 瀬奈役 

『ウルフなシッシー』(大野大輔監督) 主演 小野アヤコ役  

  ☆第18回TAMA NEW WAVEコンペティション部門 グランプリ、ベスト女優賞、ベスト男優賞受賞 

『少女邂逅』(枝優花監督)清原涼香役  ☆香港国際映画祭SeeMyWay部門 ☆上海国際映画祭正式招待 

『神と人との間』(内田英治監督) 聖美役   ☆第30回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門正式出品 

『三つの朝』(根岸里紗監督)主演 岡田麻衣役  

  ☆ながおか映画祭 グランプリ ☆東京神田ファンタスティック映画祭 グランプリ 

  ☆第12回田辺・弁慶映画祭 コンペティション部門ノミネート 

『獣道』(内田英治監督) チーちゃん役 『キセキ ‐あの日のソビト‐』東映配給(兼重淳監督) 同級生役 

『みつこと宇宙こぶ』(竹内里紗監督)皐月役 

  ☆第11回田辺・弁慶映画祭 コンペティション部門  ☆第18回TAMA NEW WAVEコンペティション部門 共にノミネート 

『したさきのさき』(中山剛平監督)渋谷亜子役 (ヒロイン) 

  ☆PFF2015映画ファン賞、エンタテインメント賞、ジェムストーン賞  ☆TAMA NEW WAVEある視点部門ノミネート 

【TV】 

WOWOW「プラージュ~訳ありばかりのシェアハウス~」(吉田康弘監督) 

【CM・PV】 

茨城県東茨城郡茨城町PV 主演(来年度町民の日2月11日に公開予定) Hulu TVCM  ヘンショクリュウ「逃げ出したい」MV 

【舞台】 

2017年 チーズtheater vol.4「Festa.」(作・演出 戸田彬弘)
2016年 「解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」癇癪役  演出・富樫森 作・オノマリコ
2014年 「リボンの騎士~鷲尾高校演劇部奮闘記~」長橋千草役 

2007年 国民文化祭公演『森は生きている』主演 みなしご役 

【モデル・その他】 

写真展 眞鍋アンナ×根矢涼香『7mg』主催 Levi’s ZOZOTOWN モデル   山本春花写真集『乙女グラフィー』モデル 

矢野 杏子 Yano Kyoko 12/2(日)大阪 ゲスト

 

1984年3月26日(34歳) 北海道札幌市うまれ
青山工学・医療専門学校 卒業
身長155cm 靴サイズ 24.5cm
特技:茶道、大声を出しても喉が強い 趣味:映画鑑賞、絵を描く、飲酒 資格:茶道免除 唐物、英検3級

 

出演作
内田 伸輝監督 『キエル』
夏目 大一朗監督 『パラノーマル寄生蟲』『呪ギャル』『心霊調査ビッグサマー』
加藤 直樹監督『2045 Carnival Folklore』
木村 聡志監督 『恋愛依存症の女』

堀山俊紀 Horiyama Toshiki 12/2(日)大阪 ゲスト
 
愛知県出身。2014年より俳優活動を開始。映画・舞台を中心に活動。趣味:フィルムカメラ、散歩。特技:ギター(弾き語り)
【舞台】
2015年 バストリオ 「ニュークリアウォーター」(脚本・演出:今野裕一郎) 
2016年 アオイオレンジ「僕が地球」(脚本・演出:山本周平)
2016年 BANANAディストピア「最虚構都市」(脚本・演出:伊藤知咲)
2018年 TOKYO笹塚ボーイズ「花瓶の中の海」(脚本・演出:川上一輝)
2018年 sekaire:cord
「世 界のはじ の穴」(構成・演出:遊貴まひろ)
2018年 右マパターン「風呂の虫籠でダンス」(脚本・演出:右マパターン)

【映画】
2014年「赤い森」(内田伸輝監督)
2014年「うるう年の少女」(天野千尋監督)
2015年「ブラインドジャムセッション」(鹿野洋平/荒屋虎之介監督)
2016年「こたつむり」(新藤早代監督/加藤法子脚本)
2018年「ねこにごはん」(小田楓監督)

由加子 Yukako 12/4(火)大阪 ゲスト 

 

1988年7月20日 高知県出身 AB型 

身長158cm(B82/W57/H83)
趣味:料理、映画、ゲーム 特技:乳幼児の相手、着付 

 

【舞台】

『マガタマ』『ひみず』『DOLL GIRL』『唇度、零』

【映画】

「キエル」(2012) 内田伸輝監督/真美役  「2045Carnival Folklore」(2012) 加藤直輝監督/三蔵役 

「嘘」(2012)本田隆一監督/新城美咲役  「モーメント」(2013) 金井純一監督/平沼アヤミ役 

「少女ギャング」(2014) 佳本周也監督/下塚杏子役  「優しさと泪と」(2014) 佐々木友紀監督/香苗役 

トークホスト 11/24(土)〜11/30(金)池袋(11/27を除く) 12/2(日)大阪 ゲスト
斎藤 文 Saito Aya  ※上映監督作品プロフィールをご覧ください。 

トークホスト 11/24(土)〜11/30(金)池袋 12/2(日)大阪 ゲスト
内田 伸輝 Uchida Nobuteru  ※上映監督作品プロフィールをご覧ください。 

 
 
 

11.24 斎藤カメラマン、井樫彩さん、根矢さん、内田監督

11.25 高木公佑(俳優)、道川昭如(撮影)

11.26 阿部綾織(監督)、野口ゐうと(ミュージシャン&俳優)

11.27 市山尚三(プロデューサー)

11.28 市橋浩治(プロデューサー)

11.29 原一男(監督)

11.30 Matteo Polato, Jacopo Bortolussi / Yami Kurae (ミュージシャン) 

12.2 内田伸輝(監督)、矢野杏子(キエル)、堀山俊紀(赤い森)

AYA & NOB SPECIAL 2日目『カミソリ』『キエル』上映終了後トークショー

 

日時 2018年11月25日 

場所 池袋シネマ・ロサ

登壇 道川昭如さん(撮影) 高木公祐さん(俳優) 内田伸輝 斎藤文

 

内田:本日はご来場頂きましてありがとうございました『キエル』を監督しました内田伸輝です。

斎藤:『カミソリ』と『キエル』の撮影を担当しました斎藤文です。本日はご来場くださいまして、ありがとうございました。トークまでお付合いくださいまして、ありがとうございます。

内田:それでは今日は2名のトークゲストの方がいらっしゃってます。映画の撮影をしております道川昭如さん、今回上映されました『カミソリ』で主演をしております俳優の高木公祐さんです。

道川:撮影の道川です。内田監督と、撮影の斎藤さん、実は映画を1本、撮影応援した事があって、『おだやかな日常』という今回ラインナップされてないんですけど、1日だけ三人で撮影した日がありまして、それ以来、呼ばれてないんですけど(笑)今日は呼ばれました。よろしくお願いします。

高木:俳優の高木公祐です。えーと、今日はあの、いろんな映画があるなか、このラインナップ、内田伸輝、斎藤文特集に来て下さり、本当にありがとうございます。結構、内田さん夫妻との出会いは、PFFで『かざあな』という作品が流れて、今回、青山シアターで配信されてるんですけど、その作品で衝撃をうけて、監督にご挨拶して、その後、オーディションがあって選ばれて、なので映画祭にいって、役者さんは、監督に声かけた方がいいです。次あった時に、「声かけたんですよとか、話したんですよ」とか言えるんで、役者さんは絶対声かけた方がいいと思います。よろしくお願いします。

内田:早速なんですが、お二人に今回の『カミソリ』と『キエル』の感想をお聞きしたいんですけども。

道川:2作品、全然、作風と言うか、撮り方が違うんですけども、それは監督からのご指示とかあったんですか?監督が違いますけども

斎藤:あのー、まず『キエル』の前に映画を2本、Bカメを担当してまして、『キエル』は初めてメインで撮影した作品だったんですね。なので初日とか、緊張で足が震えるぐらい緊張してて、確か、知恵熱っぽいのが出たんですけど、ていうぐらい緊張してて。新谷寛行監督の『カミソリ』に関しては、『キエル』の後、何本か内田監督も含めメインでカメラをやってから『カミソリ』にいたったんですけど。

道川:僕が知ってる斎藤さんは、2カメの時の印象で、それから時間は経ったんですけど、『カミソリ』に関しては凄いアングルから狙っているなという印象で、僕には無い引き出しをもっているなという印象で。

高木:僕も久々に『カミソリ』観たんですけど、アングルはやっぱ凄いなと思って。

斎藤:ありがとうございます。

道川:凄いドキッとしたんですね。僕、フレームの中に全員入れたがるんで、部分的に映していくのを出来なくなっちゃって、全然挑戦出来なくて、なんか、だから、凄えって。たぶん、使ってるカメラも違うからかな?

斎藤:そうですね。使用したカメラは、一眼レフカメラのCanonEOS 5Dmark3ですね。

道川:たぶん、僕もCanon好きで、よく使ってたんですけど、斎藤さんが使ってるカメラはピントが難しいんですよ。ぼけ味というか、深度が浅いというか。

内田:『カミソリ』の撮影はどうやって撮影されたんですか?

斎藤:あれは、新谷監督が「初めて映画を撮りたい、撮影お願いしたい」とお話し頂いて、脚本渡された時に「何でも意見言って下さい」みたいな感じで、感想言ったりとかの流れから初めて、実際どうやって撮りましょうとなった時に、新谷監督から「お任せで。自由に撮ってください」と言われて、レンズ選びから、アングル、カット割り、照明も全部自由にやらせて頂いたんですが、物語の決め手になる部分でしたので、とても責任重大になってきますから。

高木:『カミソリ』は新谷監督も出てますものね。

斎藤:そうですね。マサさんの役で出てますから、密室の床屋の中でのコーちゃん、マサさん、マサさんの奥様の三角関係をどうやって表現するかを考えて、マサさんの奥さんがコーちゃんにイタズラっぽく仕掛ける感じ。女性の唇だけを映してコーちゃんを挑発する感じを映したり、マサさんが二人の関係を凄く疑っている、マサさんが自分が外れている所で二人が会話しているのを聞き耳たてている表情を、そのまま撮るよりも、ステンレスに反射して映る歪んだマサさんの表情を撮る事で、彼の心情を表現出来たら面白いなと思って、そういったのを一つ一つ考えて撮った記憶があります。

道川:演技がそんなに動かないから、それを上手く撮ってるなあって。たぶん俺は、皆んなをフレームに入れたがっちゃうだろうな。と思って観てましたね。

内田:高木さんは、どうでしたか?久々に主演されてる『カミソリ』を観て、あと『キエル』を観て。

高木:そうですね。『カミソリ』の現場に関しては、カメラを意識する事なく、演技をさせて頂いて、どこから撮られているっていうのが、あんまり、わからなかったですね。それが逆に良かったというか、新谷さんも出られていて、初演技なので、カメラを意識しちゃうと多分、とんでもない事になるので、そういう意味では何処から撮ってるかを意識させないように撮られているのが多かったのが良かったです。

内田:基本的に、『カミソリ』とかは、レンズとかも斎藤さんが決めているんですよね?

斎藤:そうですね。

内田:凄く近くに撮ってる時もあれば、遠目で撮ってる時もあるじゃないですか?俳優さんにカメラを意識しないように、撮る事は意識したんですか?

斎藤:俳優さんがカメラを意識しないように。と、意識して撮った感じではないです。ただ、俳優さんがカメラが凄く近くて、演技しずらいな。思うような撮り方は極力避けたいとは思ってはいます。元々私は写真出身で、今も写真で食べているんですけども、レンズは沢山あって、この感じは100ミリマクロレンズを使おうとか、距離感とボケ味だったりとか、そういう事を考えながら撮ったりしてますが、カメラを俳優さんに近づけて挑発して撮るとかは、監督からそういう意図があるとかではないかぎりはやらないようにしています。

高木:『キエル』も密室劇で、あれもそういう感じで撮っていったんですか?

斎藤:『キエル』に関しては、まだ動画での撮影がこれも含めて3作品目でしたか?

内田:そうですね。一回目が『ふゆの獣』でBカメで、二回目は『おだやかな日常』でBカメで、次が『キエル』だったので、映画撮影では3作品目でしたね。

斎藤:なので、正直今ほど「ここはこうだ!」というレンズだったり、構図だったりの意識はなかったです。ただ、内田監督とは色んな映画を観てきていて、例えば内田監督が「ここはイラン映画風に」というと、「はいはい。あれね」というのがだいたい分かるので。

内田:そうですね。実際『キエル』では、小崎愛美理さんが演じた樹冬が泣きながら訴えるカットの時には「イラン映画風に」と指示をしまして。あのカットから、斎藤さんの特徴であるナメのカットが生まれてきたと思います。

高木:ありますよね。イラン映画でシリアスなシーンでナメを多用した映画とか。

斎藤:他には、密室に大勢の人がいるので『パリ20区、僕たちのクラス』を観た時に「このアングル良いね」と内田監督と話していて、大勢の中で、主となる登場人物の心情を映す時に参考になったのが、その映画でしたので、『キエル』に関しては「何風でいこうか?」見たいなのはありましたね。

内田:日常的に、他の作品とかでも僕等は「何風で撮るか」を相談してるんですけども、日本映画でよく言われている、監督と撮影の関係性について「監督と撮影は、夫婦関係である」みたいな事をよく言われるんですけども、僕と斎藤は元々夫婦というのはありますので、常に色々な映画を観て、現場の時に「ここは何風でいこう」と追求しているんですが、道川さんは、撮影をしていて監督との関係性はどうやって構築させていきますか?

道川:僕、師匠はサトウトシキ監督なんですけども、サトウ監督に「道川君、キャッチャーだからね」って言われたのが印象的で、監督にカット割りとか狙いを言われたら、的確に受けるとか、とにかく「キャッチャーだ」と言われました。

内田:最近道川さんが撮影で参加した作品、YouTubeで上がっている『アストラル・アブノーマル鈴木さん』を観て、凄くホ・サンス的な要素を感じたアングルだったのですが、監督とのやりとりみたいなものは、あったんですか?

道川:監督は『ウルフなシッシー』の大野大輔監督なんですけども、監督から絵コンテや撮影プランを沢山頂きまして、たぶん『ウルフなシッシー』は監督が撮影していると思うので、僕は監督の意図にハマるように、監督が撮ったらこんな感じになるのかな?を想像しながらカメラマンとして徹して撮影をしました。内田さん、覚えてます?『おだやかな日常』の撮影の時は、ダルディンヌ兄弟の作品のような撮り方を言われてきたのは?

内田:そうですね。覚えてます。僕は映画作りをしているスタッフさんや俳優さんとは、「映画が共通言語」だと思っているので、僕は必ず、「こういう感じで撮って下さい」と『おだやかな日常』で言えばダルディンヌ兄弟の映画のようにと、と道川さんに言いましたね。

道川:そう言っていたので、僕もチャント観て、「こういう感じなのか」と思いながら、テストもそんなに重ねてなかったですよね?

内田:そうですね。あの頃はテストを重ねずに撮っていましたね。

道川:結構スリリングな撮影だったんで。『ふゆの獣』もそういう風に撮ってると、他の人からも聞いていたんで、それで観て「凄えな」って思ってて、それで仕事がきたのが凄い嬉しくて、こういう風にやってるんだな。というのが、糧になってます。撮影監督の角田真一さんの後を引き継いで撮影したので、あの時の撮影の仕方が今生きてますね。

高木:ちなみに斎藤さんは、内田監督と撮影する時は「こういう感じで」と話し合って撮影するんですけど、明日上映する『52ヘルツの鯨』の阿部綾織監督や『カミソリ』の新谷監督の時のように、初めて組まれる場合はどうしているんですか?

斎藤:まず、どんな映画が好きなのか、この映画で何を伝えたいのかを、グイグイ聞いてます。新谷監督の場合は、映画のメッセージ的なものはそこまで無かったですけど、「映画祭に行きたい」とは言ってましたね。阿部監督の場合は、映画を撮りたい思いとかメッセージが熱く伝わってきたので、どう撮りたいかではなく、とにかく撮りたいという思いがあった感じでしたね。

内田:高木さんは、僕等、内田組と、他の組の違いって何かありますか?

高木:内田監督とは『ふゆの獣』でガッツリ一緒に組んだんですが、『ふゆの獣』はキーとなるセリフはあるものの、プロットのみで演じるので、嘘のない感情を撮っていって、違うアングルで撮る時も嘘のない感情を意識しながら演じたんですが、逆に阿部監督の『52ヘルツの鯨』の時は、違うアングルから撮る時も同じ動きをしなくてはいけない。と斎藤カメラマンから指摘を受けたりもしたので、嘘のない感情と、同じ動きを意識する事をこの7年で学んだ気がします。最初はカメラの事を意識してなかったですが、『52ヘルツの鯨』の時はカメラアングルを意識した演技をしたつもりなので、その二種類を学べたと思います。

内田:カメラアングルを意識するというのは、具体的に何処まで映っているのか?を意識するという事ですね。

高木:斎藤カメラマンに言われたんですが、何処から撮られてるか、分からないんだったら、聞いた方がいいよと言われました。

斎藤:確か、結構高木さんは演技を自由にされていたので、編集で繋がらないと、カットの対象になっちゃうよ。という話しをしたと思います。あとはカメラマンからみて、俳優が俯きすぎてて顔が見えない、表情が見えない場合、監督がモニターを観れる状態なら話しは変わってきますが、必ずしも観れる状態とは限らない時、カメラマンが何処までそれを指摘していいのか、分からない時があるんですが、道川さんはそういう時、どうされてますか?

道川:いや、僕は言わないかな…俳優さんによっては感情的になって、俯いて表情が見えないと判断した時は、カメラの方で見える位置に移動したりしますね。

斎藤:手持ちの場合はそれが出来ますが、それが、フィックス、どうやっても動かせない場合はどうでしょうか?

道川:まあ、そうですね。言う時は言うか

高木:内田監督はそこらへんは?

内田:そうですね。言ってもらった方が良いですね。特に最近はモニターを見ずに、現場で直に俳優さんの演技を見ながら演出をするので。例えば、撮影監督の木村大作さんとかも、「ここから、ここまで映ってるから」と明確に指示していくとかもあるので、カメラマンとして見えるものは言った方が良いんだろうなと僕は思います。

道川:そうですね。確かにケースバイケースで、監督にモニターで見ててもらった方がいいな。と思う時もありますし。

斎藤:難しいですよね。そのタイミングって。道川さんの気持ちも凄くよく分かりますし、内田監督の時も、「どうしようかな?言おうかな?」と思いますし、その場の雰囲気?今、ここで言っていいのか?とかもありますよね。

道川:まあそうですよね。

内田:カメラ的にNGかもしれないと思った時は、口に出して言えるかどうかは、どうですか?

道川:それは言えますよ。それは確実に言う。それは僕のせいになっちゃう。けど、役者さんの演技が繋がってなくて、編集見た時に繋がってねえんだよって怒ってる監督さんはよくいますね。モニターがある時もあれば、無い時もありますし、任せてもらってる時とかもあるので、難しいですよね。

内田:はい。アッという間にお時間が来てしまいました。本日はこれでトークショーの方を終了させて頂きます。本当にありがとうございました。

斎藤・道川・高木:ありがとうございました。

AYA & NOB SPECIAL 3日目『52ヘルツの鯨』『SNEAKIN’ NUTS』上映終了後トークショー

 

日時 2018年11月26日 

場所 池袋シネマ・ロサ

登壇 阿部綾織さん(監督) 野口ゐうとさん(ミュージシャン&俳優) 内田伸輝 斎藤文

 

内田:本日はご来場いただきまして、ありがとうございました。

MV『SNEAKIN’ NUTS』の監督をしました内田伸輝です。

斎藤:『52ヘルツの鯨』と『SNEAKIN’ NUTS』MVの撮影を担当しました斎藤文です。本日はご来場くださいまして、ありがとうございました。トークまでお付合いくださいまして、ありがとうございます。

内田:はい、ありがとうございます。早速、今日のゲスト2名の方をお呼びいたします。『52ヘルツの鯨』を監督しました阿部綾織さんです。

阿部:今日は遅い時間にありがとうございます。阿部綾織です。よろしくお願いします。

内田:ミュージシャンであり俳優の野口ゐうとさんです。

野口:どうもこんばんは。SNEAKIN’ NUTSのベーシスト野口ゐうとです。『52ヘルツの鯨』パンクロッカー ヨル役を担当させて頂きました。今日はどうもありがとうございます。

内田:『52ヘルツの鯨』は11月20日にTAMA NEW WAVE ある視点部門で上映されました。本来ですと、そこから劇場公開とかの流れになっていくのですが、阿部監督の渾身の長編最新作という事でして、タイミング的に僕らの方の特集上映と重なる事がありましたので。

斎藤:撮影が私が担当したという事もありまして。

内田:そうですね。斎藤さんが撮影を担当しましたので、今回の特集で『52ヘルツの鯨』は特別上映をする事になりました。まずは撮影の斎藤さんに、今回の撮影の経緯をお聞きしたいのですけれども。

斎藤:『52ヘルツの鯨』で図書館の責任者役である女優のよこえとも子さんから阿部綾織監督をご紹介頂いたっていうのが出会いの始まりです。

内田:はい、なるほど。阿部監督はなぜこの作品を作ろうと思ったのですか。

阿部:あ、はい、あの、自分がパニック障がいで10年以上病気と付き合ってきて、また撮りたいなと思った時に、撮ったらいいよって言ってくる人がいて、嬉しかったので。

斎藤:先ほど私が言いました、よこえさんとお話しをされていて、よこえさんが「阿部さん、撮ったらいいんじゃない、撮った方がいいよ」っていう熱いね・・・

阿部:そうなんです。そう言ってくださって嬉しかったので。そうしたら、斎藤さんを紹介して頂いて。

斎藤:そこで、会って一回お話してみましょうっていう事で。私は阿部監督の前の作品ですね、PFFで審査員特別賞を受賞した『白昼のイカロス』ですね。それを拝見してたので、それと、脚本も読んでましたので、それからお会いしたのが一番最初でした。その時に撮影結構大変だよって事を別の方が・・・

阿部:そうですね、この企画というか最初考え出した時に、相談した方がいたのですが、めちゃくちゃお金もかかるし、とんでもない規模になるよと言われまして、どうしようかなってドン詰まっていた時に、斎藤さんを紹介して頂いて、斎藤さんが「自主映画だし、なんでもやりようだよ、好きにやればいいよ」とひょいと飛び越えて来てくださったので、あ、嬉しいなと思って。好きにやればいいんだなと思って、斎藤カメラマンならこの作品に歩み寄って一緒にやってくださるんじゃないかと思って。

斎藤:そうですね、打ち合わせの時に阿部監督が今仰ってたようなお話しを聞いたんですけれども、内田監督とは商業も含めてですけど、ずっと自主映画をやってきていて、自主映画って本当に自由だと思いますので、やりたい事をどう自分たちが出せる予算内でやればいいのか、っていう、ある意味、ずっとやってきたから、そういう訓練というか、だいたい脚本読んだ段階で、この位で出来るのではないかというのは、やってきた経験があるので。阿部監督の脚本を読んだ時に、すごく悩んでらしたので、それはもうやりようなんじゃないかなという事をお話したというのと、阿部監督が大事そうにブックを持っていたんですね。阿部監督は造形大の油絵科を出られているので、絵も凄く上手なんですけれども、絵だったり、今まで撮った映画だったりを大事にブックに貼っていて、それを私に見せながら、なんで自分は撮りたいのかを語ってくれた事で、この方は今自分が持っている何かを吐き出したい、そして、伝えたいんだなっていうのを凄く感じたのが最初のお話した印象で、ぜひ撮影したいなって思いました。

内田:阿部監督は撮影に入っていく訳ですけれども、ミュージシャンである野口さんを起用した訳じゃないですか。そこに至る経緯というのはどういった感じなんですか。

阿部:私その時期、ツイッター魔人でして、面白い人を探していたら、凄くアイコン、イカした人いるなって思ったのが野口さんで。

野口:なんのアイコンでしたっけ。かっこつけてるやつ?だいたいカッコつけてるんで。

阿部:なんか帽子みたいの被って。エマニュエル夫人みたいなのがあって。

野口:エマニュエル夫人。

阿部:いいなって思って。それで、バンドやってらっしゃるって事でライブの日程も書いてあって。

野口:それでいらしてくれたんですよね。

阿部:そうなんですよ。主人公より二番手のヒールを愛する感じの風潮の中で、主役って感じのものを目指しているストレートさが面白いと思って。

野口:そうでしたか。初めて聞きました。その時は今やってるバンドの前の前のバンドかな、ギターをやっていたんですよね。

阿部:the RADsの前。

野口:そうですね。そういう事で起用してくださったんですね。ありがとうございます。

内田:斎藤さんは野口さんを撮ってみてどういう風に思いましたか。

斎藤:『SNEAKIN’ NUTS』のMVより先に映画の撮影だったので、その時、初めましてでお会いして、本編で出てるライブシーンを撮った時に、ずってやってらっしゃるミュージシャンですので、どうしてもカッコイイですし、色気もありますし、あ、本物っていうか。カメラって、色気があったりとか魅力的なものに惹かれてガーって撮っていきたいっていうそういう感覚があるんですけれども、そういう感覚がライブシーンの時に感じました。その後、野口さんから『SNEAKIN’ NUTS』のMVを撮って欲しいという依頼を受けて、『SNEAKIN’ NUTS』は映画じゃないので、MVは出ていらっしゃる4人の男性のパンクな感じ?パンクですよね?

野口:そうですね、パンクな感じやロックンロールな感じを出すのは難しいですよね。

斎藤:ノリノリな感じを実際歌っている人をカメラで攻めてくっていうのが凄く興奮した思いがありました。

内田:野口さん、何か撮影で印象に残っているところはありますか。

野口:最初は安請け合いだったんです。出来るんじゃないかっていう。何でも面白そうな事には自分は挑戦するタイプなんで。映画出てみないって監督に言われた時に、よっしゃ!やったろうじゃんって感じだったんですけれども、実際始まってみると、とっても難しい。ただ、自分がミュージシャンとして、レコーディングだったり、ライブだったりで感じている緊張感みたいなのとリンクするのが凄くあったんですよ。なので、勉強になりました。映画に対する感覚も変わりましたし、とっても素敵だなって思ったのが、『SNEAKIN’ NUTS』の撮影の時の文さんの画のこだわりですかね。

斎藤:はい、そこはもう、MVなんで。いかにこの4人の方達をカッコ良く。MVって音楽が絶対なんですけれども、画も見せないと、見てる人がストップしちゃうじゃないですか。

野口:そうですね、3分くらいの映像ですから。カッコイイものだけで敷き詰めたいというか。

なので、一番驚いたのが、車が走ってくるシーンがあるんですよね。車のヘッドライトがどういう風に入って反射するのかっていうのを凄くこだわって撮ってらっしゃって、手伝ってくれた運転手の子が何回くらい車走らせたんだろうっていう。

斎藤:はい、ガソリン使わせてしまいましたが(笑)そうですね、角度っていうかタイミング。写っている被写体が演じている 感じとライトのタイミングというのは凄く大事というか画として決まるか決まらないかっていうのがあったんで、そこは頑張りました。

野口:そういうこだわりが良い作品になっていると思います。

斎藤:ありがとうございます。

内田:『52ヘルツの鯨』の撮影の流れと言いますか、どういった感じで撮影をやっていったんでしょうか。例えばカット割りなどはどのような感じで。斎藤さん。

斎藤:毎回、阿部監督にこのシーンはどういう感じで撮りたいかっていう事は必ず確認しながら、っていうのはやってましたよね。

阿部:はい。私がカメラやレンズとか全然わからないんですけど、文さんは本当に柔軟というか。私がよく分からない気持ちでこうって言ってても、このシーンはこの人は不安定な感じだから、手持ちで行こうかと、いつも提案してくださって、ほぼお任せでやっていました。

内田:撮影に関してレンズとか手持ちとかは演技によって変えていったんでしょうか。

斎藤:阿部さんにこのシーンは2ショットがいいのかとか、引きが良いのかアップが良いのか、どう見せたいのかを確認しました。演技を見た上での前にどういう風に撮るかをまず阿部監督に聞いてから、レンズ選びをしつつです。カメリハとかリハーサルとかそんなにやらなかった感じですよね。

阿部:そうですね。結構無茶を受けてくださったというか。もっとカメラマンさん的には見たかったり重ねたかったりするようなところを、ここはワーってなってて、こうワーってなってる感じなので全部長回しでとか、全部受け入れてくださったと思います。

野口:自分も全然分からないですけど、わからない中で、アドリブが多いなと思いました。でもそれで良い風に変わっていくんだろうなと、全幅の信頼があって。

斎藤:シーンの中でその時の状況によって阿部監督の演出の元、アドリブも入れつつ撮影をしていくっていう流れを結構やっていましたよね。

阿部:何が起こるかわからず、結構物も壊れましたよね。

斎藤:そういうのもありましたけど、まず阿部監督に聞いて、その流れでレンズとかは考えて撮影していきました。

内田:印象に残るのは、ヒビキとマチが薬が切れてワーって叫ぶ、それをヒビキが大丈夫っていってなだめる長回しのシーンなんですけど、あのシーンを撮影していくにあたって、どういう形で臨んでいったんですか。

阿部:とにかく、ここのシーンていうのはこの映画の中であったので、どんなに何でも受けてくれるカメラマンの文さんなんですけれども。どう動くか分からない狭い部屋の中で私が暴れるのを実践したんですけれども、でも、二人がどう動くのかは実際分からないですし、色んな美術が崩れてくるし。結局、長回しで切らずに撮ったのが使われているんですね。

斎藤:そうですね、実はあれ、最初に別の日に撮っていて、結局、撮り直しをしたんですよね。阿部監督は前の作品でも1テイクで決めていくっていうタイプの監督さんであるという話は聞いていたので、特にあのシーンというのは感情を爆発するシーンですよね。一回きりの緊張感を凄く大事にしたいというのを聞いていたんですよね。最初に撮った方の演技だとちょっとそれが若干欠けてたっていうのがあったので、それでもう一回別日にやりましょうっていう事で生まれたのがあのシーンです。ただ、本当にどう動くのか、やってみないと全く分からないっていうところだったので、私も撮影した個人的な感覚でいうと、あの二人がワーってなっているんですけれども、私も一緒に二人に喰らい付いて、あの凄い苦しいあの感じを一緒に体感したみたいな感じで撮った20分くらいですかね。もう本当にやり切ったというか、ブレてたりもしますし、どこをどう動くか分からなかったので、カメラが360度回して撮影する為、照明を炊かなかったので、緊張感の中で撮影をしたという記憶があります。

内田:録音の方はどこにいたんですかね。カメラが凄く動き回るので、録音はどうやって録って行ったんですか。

阿部:あの部屋も凄く狭かったので、ヒビキとマチとそれを追いかける文さんとそれに付いて回る録音さんと。あとはみんな隠れていました。

野口:そうですね、自分お風呂場に隠れていたんですけれど、緊張感が壁で隔てられているところにまで伝わってきて、ちょっと泣きそうになったくらい緊張しましたね。大変だったんでしょうけれども、でもそれくらい緊張感のある大変な撮影でしたね。

斎藤:そうですね、大変というか、そうですね。はい。

内田:マチが少しずつ薬を減らしていくというシーンがあるじゃないですか。薬を少しずつ減らす事で、ある日プチっと切れてしまう感じとか、あるいは、少しずつイライラしていく感じとか、そいうった事はリサーチなどあったんでしょうか。

阿部:あれは自分が脚本を書く直前に同じ減薬の仕方をしたんですね。10年自分もパニック障がいと付き合ってきて、初めての経験で、この病気を経験されている方だと薬をナイフで切ったりとか色々方法はあるんですが。自分は5ミリずつ減らしていくやり方で、10ミリになった瞬間、10ミリしかないので、15ミリには出来ないんです。10ミリしかないので。それか20ミリ飲むしかない、それも怖いっていう、自分の体の持って行き場がないっていう自分の実体験が本当に苦しかったっていのが。

内田:野口さんのシーンで、屋上で暴れるシーンがありますよね。あのシーンを演じてどうでしたか。

野口:一生懸命だったという一言だけなんですけれども(笑)。入り込みますよね、入り込むことが出来たと思います。良く映っているかどうかというと拙い部分が一杯あるなと今日、改めて観て思ったんですけれども。初めてのアクションというか、体を大きく動かして叫びはしませんけど、感情を高めるシーンだったんで、逆に初めてだったからこそ、クリーンな気持ちで出来たんじゃないかなとは思っています。

内田:このシーンの撮影は屋上じゃないですか。周りに建物もあったりで、地明かりで撮影したんでしょうか。

斎藤:あれ、どうだったっけかな・・・笑

阿部:凄く印象的で、内田さんと文さんは商業や自主でやってらっしゃっているんですけれども。これがアイディアで面白かったなと思ったんですけど。ある時間になると隣の建物の照明が消えるんですね。それで、屋上にあるプレハブみたいな建物の明かりくらいしかなかったんです。ヨルに薬物を与えた彼がラリってお酒の瓶に携帯電話の光を当てて、あの光が凄く面白かったんです。あれで彼がヨルを追いかけながら、その場の演出で「俳優、ヨル」ってセリフを言って、うまい具合に綺麗な光がヨルに当たったりして、それが面白かったです。

斎藤:そうですね、思い出しました。どうしても暗いので、確か何度か照明を引っ張ってきて炊いてたんですが、それでもやっぱり暗いので、さすがに照明の予算はないですし、これが自主映画の痛いところで、本当に照明はお金ですので、照明欲しいところですよね。内田監督と自主映画やっていても本当に痛感するところなんですけれども、それでアイディアとして、阿部さんが演出を、ラリっているヨルを追いかけていく、それで、追いかける彼がペットボトルか何かを持ちながら、ヨルに当てるのが、逆光っぽくなったりとか、明かりが動くので、また違った雰囲気に見えたりとか、ラリってる感というかが出せたかなと。

内田:あの照明っていうのはスマホの明かりですか。

斎藤:あれはスマホです。スマホの案はよく内田監督もやってます(笑)

内田:はい、そうですね(笑)スマホの高性能なお陰でって事ですね。

斎藤:はい、そういう事ですね。

内田;もう一度、阿部監督にどうしてこの映画を作りたいと思った衝動というかを聞きたいのですが。

阿部:自分で言うのもアレなんですが、病気のせいには全てはならないですけど、凄く自分勝手だとは思うんですけれども、やっぱり病気でわーってなってた時で、病院も変わったりしてちょっと不安定になっていて。ちょっと冷たい態度とか取られたりして。誰もいなかった訳ではないんですけど、あの長回しのシーンのヒビキがマチに寄り添ってくれたように、大丈夫だよって言ってくれたり、一緒にあのクソ女って怒ってくれたり、あ、こういう人がいてくれたら良かったのに、とか。こうして欲しかったよって、しんどかったよって、辛いよっていうのがあって書きましたね。

内田:この映画に自分の思いの丈みたいなものをぶつけたかったという事なんですね。みなさん、どういう風に受け止めてくれたのか、楽しみなところではありますけれども、アンケートもありますので書いて頂けたらなと思います。ありがとうございました。

AYA & NOB SPECIAL 4日目『えてがみ』上映終了後トークショー

 

日時 2018年11月27日

場所 池袋シネマ・ロサ 

登壇 市山尚三さん(プロデューサー) 内田伸輝

 

内田:本日はご来場くださいまして、ありがとうございます。『えてがみ』を監督しました内田伸輝です。今日のゲストはプロデューサーであり、東京フィルメックスのディレクターであります市山尚三さんです。ありがとうございます。早速ですが『えてがみ』を見たご感想をお願いします。

市山:そうですね、すみません、今日見てなくて、昨日ネットで見たんですけれども、感想言う前にまず最初、内田さんと会ったきっかけから話せていけたらと思うのですが。何年でしたっけ?

内田:『かざあな』ですね、あれは2008年です。

市山:そうですね、2008年にバンクーバー映画祭でですね、カナダの映画祭があって、僕はその映画祭の審査員として呼ばれのですが、コンペの対象の中に『かざあな』が入っていて、それで、内山さんと鍋山さんも来てましたね、確か。

内田:そうですね。はい、鍋山くんも来てましたね。

市山:その時『えてがみ』も見てなくてですね、初めて見た内田さんの作品が『かざあな』だったんですね。すみません、賞は何もなくてね。

内田:笑。いえいえ。

市山:議論にはなったというか、結構、評価が分かれてですね、好きな人もいたって感じで。

内田:そうなんですか。初めて知りました、今。

市山:ええ。全員が押すものというのが他にあって、特に受賞には絡まなかったのですけど。でも見たらある種振り切った凄い映画だったと。『かざあな』って今回見れるんですか。今回の特集には入ってないんですか。

内田:劇場では上映されないのですが、青山シアターのオンライン上映でやっております。

市山:見たことない方、ぜひ見て頂けたらと思うのですが、鍋山さんが主演で、何人かの若者の話なんですけれども、かなり…笑。今、鍋山さん来てないですよね。

内田:どうなんでしょう。

市山:いらっしゃらないですかね。

内田:来てないと思います。

市山:いや、この人主役って思いながら見てたんですね。いくら自主映画といっても色んな人いるから、この人主役なの?って思って見てたら、だんだん凄くなるんですね。存在感というか、どう見ても顔だけ見ると主役を張る感じに見えなくて、この人主役なのかなと思って映像見ていると、取り憑かれたような演技っていうかですね、凄かったというか。『かざあな』の話が続きますけど、『かざあな』は長期間で撮っていたんですか。

内田:そうですね。『かざあな』は4年半にかけて完成させた形で、プロットのみで台本がない状態で、撮影をしていって、物語もある程度のラインはあるんですけれども、途中までしか考えてない状態で、あとはどうしようかっていうのは、その時やっていきながら考えていったんですが。役に入るために、それが後の『ふゆの獣』の撮影方法にも繋がっていったんですけれども、とにかく歩くという事をやりました。それで、カメラのテープが60分あるので、60分長回しで、ずっと彼らを追いかけていって、キーワードとなる出来事みたいなものを話し合っていくうちに、だんだんエキサイトしていくという方法でやっていったんですね。

市山:何も知らないで見たんですけれども、明らかに短期間でなくて物凄く長期間で撮っているだろうなとか、結構役者を追い込んで、撮っているような感じがして、これはかなり面白い映画だなと思いつつ、鍋山さんという人も取り憑かれたような芝居で、気合いの入った芝居をしているなと思っていて、その後、今回の『えてがみ』を見たんですが、順番としては逆になるんですね。

内田:そうですね。

市山:『えてがみ』も凄く面白くて、逆に内田さんに色々と聞いてみたい事があるんですが、これ見ると冒頭に出てくる文化学院の同級生なんですね。

内田:そうですね。

市山:この人をドキュメンタリーとして撮ろうと思ったのは何が始まりなんですか。

内田:僕はその時は、社交ダンスのビデオ制作会社に勤めていて、撮影と編集の方法を自分で模索しながらやっていった時に、時代がパソコンで編集できるようになってきていたのと、カメラも自分で買えて撮影ができるようになってきたので、何か映画みたいなのが、自分でも出来るのかもしれないと思っていた時に、鍋山から「今自分は骨折をしている。今度会えないかな」というハガキが来まして。会いに行った時に「ドキュメンタリーをやろうよ。僕を撮ってくれ。内田が撮って完成させよう」という事を言われまして、その時には雑誌のぴあを広げまして、「ここへ行こうよ」と鍋山が指差したのが、PFFだったんですね。このPFFを目指して、僕らが作品を作っていくというところから始まって、2年半かけて撮影していったんですね。

市山:むしろ鍋山さんの方から撮りたい、ドキュメンタリーにしたいと。

内田:そうですね。僕自身はフィクションをやりたかったんですが、最初はやはり友人を撮るという事でただ撮っているだけでは映画として成り立つのかという心配があったんですね。それで、色々な案を出していって、知らない人に声を掛けるというところから始める事と、それと同時に共同生活でヨシタケが来るという。この二つを起点に撮っていこうという形があったんですね。作品を撮りながら編集を考えていったんですけれども、ナレーションに関しては、ドキュメンタリーのナレーションって、観客に向けて投げかけていくっていう形が多かったんですけれども、そうじゃなくて、映画だと誰か対象者がいて、その人に投げかけてナレーションをして、それを観客が見ているという形に。いわゆる劇映画の感じにしたかったというのがあって、その当時は『北の国から』が凄く好きで、『北の国から』のようなナレーションで行けないかなと考えて(笑)作っていったんです。

市山:撮り始めた時にゴールは見えていたんですか。例えば、『えてがみ』の個展をやるというのが一つのゴールと言ったら変ですが、あれは最初から見えていたんでしょうか。

内田:見えてはいなかったんですけれども、とにかく書き溜めて出していくって形だったので、最後に絵手紙を全部集めて、もう一度個展をやってくれたら、いわゆるディズニーの全キャラ集合みたいな形で、ディズニー映画のラストのようなものが出来るかもしれないという感覚がありました。僕は個展をやって欲しいと何度もアプローチしながらも、僕がお金を出すわけにはいかないので、鍋山くんが個展の費用を貯めなければいけないので、なかなか進まずにいました。個展をやって僕の中では終わりにしようと思ったのですが、そこで画集の話が出てくるのは意外だったので、むしろ画集で更に最後のピークが出来るっていうのは予想外の良さがあったと思いました。

市山:ヨシタケさんのキャラクターも相当重要だと思うのですが、作り始めた時から同居はしていたのですか。

内田:途中からなんですが、前から同居したいという事を鍋山くんに連絡はしていた見たいんですね。六畳一間の中で、二人が生活をしていく厳しさみたいなものが撮れたらいいなと思いつつ、なかなか前には進まない状態だったんですが、うまいこと共同生活になっていったんで、僕としては有難く撮らせて頂いたという感じですね(笑)

市山:ドキュメンタリーですが、劇映画を見るような感じがありますよね。

内田:劇映画を作りたい部分があったのですが、ドキュメンタリーでやりつつも劇映画のように見せる事ができないかっていうのが僕の意識の中であったので。ただ、今見ると相当順番はいじっていはいるので、ほぼフィクションだなって思いますね。

市山:やらせというと変ですが、あるものを撮っているという事ですよね。

内田:そうですね。

市山:ユニークな作品というか、あまり例がないというか、友達を撮るにしてもかなり特殊な状況ならともかく、かなり変わってはいるけれども、普通の生活をしている人を撮って映画にしてしまおうというのはなかなか考えにくいですよね。

内田:周りの人からもその当時は撮ってる最中は知り合いが見るなら面白いんじゃないという事を言われていて、知り合いだけで終わらせたくないというのが僕も鍋山くんも思っていたところで、言ってしまえば、お互いに相談しながら作っていったというのもあるかなと思います。

市山:それの関係というのは『かざあな』の主演に起用した事に繋がるのですか。

内田:そうですね。『えてがみ』がPFF 審査員特別賞を受賞した段階で、次はフィクションをやりたかったので、鍋山と次は何を撮るかという事で、ただ、ガッチリと決めたフィクションを撮ってしまうと、あまりにも次がかけ離れてしまうというか、『えてがみ』とさほど変わらないスタイルから始めて、少しずつ物語性を入れていこうと作っていきました。

市山:その次は『ふゆの獣』になるんですよね。

内田:『ふゆの獣』は短い期間で、2週間で撮り終えるという自分の中で制約を作っていて、台本がないプロットで撮影をしていく形にしていたのですが、短い期間で撮り終えるように考えながら撮っていきました。

市山:そういう意味では『かざあな』と『ふゆの獣』ではかなり対照的な撮影ですよね、撮影期間とかも含めて。

内田:そうですね。

市山:『ふゆの獣』は凝縮された感じがありますね。遡っていくと『えてがみ』があるわけですよね。『えてがみ』のPFF 審査員特別賞はどなたが推したとかわかりますか。

内田:松任谷正隆さんが審査員で、『えてがみ』を推してくれたというのは聞いてます。他の方もある程度は推してくれましたし、どこへ行ってもパックリと分かれてしまうというか、受け付けないという人もいれば、これは良いという人もいて、応募の段階から結構審査が分かれたみたいですね。

市山:一次審査という事ですね。

内田:『えてがみ』で2時間位セレクションメンバーが語った人がいるみたいで(笑)一体何を語ったのか僕には分からないのですが、どなたが予備審査員だったのか分からないのですが。

市山:この後『えてがみ』はどこか映画祭に行ってましたよね。

内田:香港国際映画祭のドキュメンタリー部門でスペシャルメンションを受賞しました。

市山:そうですか、じゃ、結構評価されたんですね。

内田:そうですね。香港ではコメディ映画なんじゃないかってくらい爆笑の渦になりました(笑)

市山:日本だと黙って見てたりしますけど、香港だと笑いを取りに来てなくても笑いますよね。

内田:ちょっとした事でもみんな笑ってくれたので、僕はこんなに笑のセンスがあったのかと(笑)自分が勘違いしてしまうくらいの気分で。その後、僕と鍋山が壇上に上がると観客から黄色い声が聞こえたりして、鍋山くんは嬉しそうな顔をしていましたね(笑)

市山:そうですか(笑)鍋山さんは今でも絵手紙を書いたりしているのですか。

内田:最近は聞いてないので、分からないのですが、年賀状とかは出しているのだと思います。僕のところには届いてないのですが。絵だけでなく字も凄く特徴的な。

市山:僕のところにも何度か手紙が来たことがあって、会社の人が封筒を見て、なんだこれはという(笑)驚くような書体で書かれていて、何通か戴いたことがありますけれども。

内田:字もこだわって書いていて、漢字の成り立ちの画集を買って、例えば「木」という漢字でしたら、一本の木がいかに木という漢字になるかを並べてある画集を参考にして自分のオリジナルの木を書いていたのが印象的でしたね。

市山:鍋山さんはお仕事は普通の仕事をされているのですか。それとも、何かデザインとかやっているのですか。

内田:撮影した当時は肉体労働をやりつつ、『えてがみ』の撮影をし終えた後位に、鍋山くんの字を気に入った人がいて、オーストラリアで焼肉店をやりたいから、その焼肉店の店名の字を頼まれて、字を書いて、それが店名になったという事を聞いています。

市山:職業にしているわけではないのですね。

内田:職業にしている訳ではないんですが。

市山:タイトルなどで頼んでも面白いものを作りそうですね。

内田:この映画の『えてがみ』も『かざあな』もそうなんですが、彼の字を使ってタイトルにしていますね。なので、かなり面白い字を書く人ですね。

市山:職業にはしていないんですね。

内田:そうですね。職業にはしていないと思います。『えてがみ』はナレーションが多いと思うのですが、ナレーションがとても多いドキュメンタリーとナレーションがない観察映画的なのがあると思うのですが、どうでしょうか。

市山:そうですね、あれはフレデリック・ワイズマンの影響が大きくて、ワイズマンの映画は最初、山形国際ドキュメンタリー映画際であって、その後、東京でも特集が組まれて、そっからナレーションや音楽を使ったりするのはよろしくないという雰囲気は多分出ましたね。それが良いことか悪いことかは分からないのですけれども。確かに何もないってなるとカッコイイ感じはしますよね。全くナレーションなど入れずに見たままを撮るとカッコイイし、わかるんですけど、見たのは東京フィルメックスで『ふゆの獣』が決まった後に、過去作を送ってと言って、その時に『えてがみ』を見たんですが、そういう意味で言えば、結構ベタベタに音楽入ったりとか逆に新鮮でした。

内田:当時は画期的なものをやろうという意識はあったのですが、15年経って今、見てみると、音楽やナレーションを物凄く多用して作っていて、今の自分とは全く違う自分が作っていたかのような感じがして、ある意味新鮮ではあるんですが、そっか、こういう考え方だったんだというのが、今、15年前の自分を見ているような気分になって。

市山:それは何かに影響されたというよりも純粋にこれが良いと思ってやってる感じだったんですか。何かドキュメンタリーを見て影響されたりしたのですか。

内田:色々なものに影響されていて、ウォン・カーウァイがナレーションや音楽をガンガンに入れてたのが凄く好きだったので、そういう感じのものを目指して作っていったというのはあると思います。

市山:さっき楽屋で話していた東京フィルメックスでやっていた『ロングデイズ・ジャーニー,イントゥ・ナイト』はまさにウォン・カーウァイの影響を露骨にあって、モノローグみたいなのがあって。今年の東京フィルメックスの特徴はと聞かれた時に、隠し味がウォン・カーウァイですと。ウォン・カーウァイの影響を思わせるような作品が何本もあって、改めてあの人の影響力は強いなと思ったんです。『えてがみ』の時も影響されてたって事ですね。

内田:そうですね。『えてがみ』『かざあな』の時は相当ウォン・カーウァイの影響を受けていて、カメラが動きながら、ナレーションを入れて、面白いものを作っていこうと取り憑かれていたところもあって、ドキュメンタリーとかプロットで作っていく形ですと、録音状態が良くないパターンがあるんですね。ナレーションや音楽でそれをカバーする役割でも入れていたという事があります。『えてがみ』は本当に被写体と向き合って真剣に撮っていたのですが、今改めて見た時に、ある意味失礼な事をしていた気がするんですね。フィクションではないので、彼らの実人生をそのまま撮っていて、彼ら自身の人生は今も続いているので、当時は彼らも喜んで見ていたのですが、今になると、まるで自分が晒されているかのような感覚が生まれてきているかなと思っていて、あの当時、敬意はもちろんあったのですが、もう少し気をつけながら作品を作っていれば、もっと彼らも見れるものになっていたのかなと僕の中で凄く反省点の多いものであります。ただ、僕はこの作品が凄く好きなのですが、反省すべきところも一杯あるなと思っています。

市山:ただ、こればっかりはどうしようもない事ですよね。だって鍋山さんも当時、映画祭に一緒に行って喜んでいたりする訳ですから、その当時は少なくとも自分で気に入っている訳ですから。時が経ってみると、またそれが変わってくる事もありますし、そこは難しいですよね。

内田:『えてがみ』を上映チェックで見たのですが、ドキュメンタリーの難しさというか向き合い方というものを改めて考えさせられたなと思いました。

市山:そうですね。

AYA & NOB SPECIAL 5日目『赤い森』『躾』『クロッキー』上映終了後トークショー

 

日時 2018年11月28日

場所 池袋シネマ・ロサ 

登壇 市橋浩治さん(プロデューサー) 内田伸輝 斎藤文

 

内田:『クロッキー』『躾』『赤い森』を監督しました内田伸輝です。本日はご来場ありがとうございました。

斎藤:同じくこの3本を撮影しました斎藤文です。本日は遅いお時間にトークまでお付合いくださいまして、ありがとうございます。

内田:はい、それでは、今日のトークゲストをお呼びしたいと思います。映画プロデューサーであり、ENBUゼミナール代表取締役の市橋浩治さんです。どうぞ。

市橋:はい、ありがとうございます。ご紹介いただきましたENBUゼミナールの市橋と申します。本日はよろしくお願いいたします。

内田:ありがとうございます。早速ですが、3本のご感想を頂けたらと思います。

市橋:3本のうちの最後の『赤い森』はENBUゼミナールの映像俳優の卒業作品として内田さんと斎藤さんに撮って頂いた作品なので、感想というのはなかなか難しいというのがあるんですけれども、1本目の『クロッキー』というのは何故作られた作品なのですか。2本目の『躾』はバームちゃんねるで観たので、経緯はわかっているのですけれども。

内田:芸能事務所のジャングルさんの社長の海江田さんとお話しをしていくうちに、一緒にコラボの企画ができたらいいねという事になりまして、コラボプロデュースというような事をやってらしたので、そこで何か1本作れたらという事で、出演者の2人と面接をしまして、お二人の特技を活かして、本を書いて作っていったという感じですね。

市橋:なるほど。特に二人のプロモーションとして作るという訳ではなく。

内田:いえ、プロモーションとして撮るという感じでしたね。

市橋:なるほど。感想というと『クロッキー』は2人の雰囲気というか、二人の人の良さというところが出つつ、良いところをちゃんと出せているなという感じはしました。お話しとしては短いですが、そういう雰囲気は伝わってきましたね。

内田:短編映画を撮る場合は長編を意識しつつもパイロット版みたくなれたらいいなと作っていまして、ひょっとしたら何かの形で今度それが長編になるかもしれないと意識をしつつ撮っていった感じでした。

市橋:二人の中でオーディションの結果がかかってきて、心待ちにしていたものを2人がいて、もう一人の方が応援していたのかもしれませんけれども、そういう雰囲気があるわけですね。そっからまた始まるかもしれませんし、今まであの2人が努力してきたところも、もしかしたら、話があるのかもしれないという事なんですかね。2本目の『躾』に関してはバームちゃんねるの中で、内田さんのお話したかもしれませんが、一番好きだったんですけれども。

内田:ありがとうございます。

市橋:事務所さんの短編があって、その中で『躾』を見た時にゾクゾクっとしたものと、やっぱり森さんの怖い感じとか。

斎藤:目つきですよね。

市橋:ねー、怖いですよね。本当に目の感じが、顔を近づけていって、その寄りの目の雰囲気とか怖さがありましたし。最後、実は奥さんが仕組んで事だったというところのドンデン返しというシナリオの面白さも感じましたね。

内田:ありがとうございます。『躾』は撮影に関して室内であったので、最初に話を頂いた時はネット配信でやるという形だったので、アップ多めで撮影していきましたよね。

斎藤:そうですね。内容がDVを受けている妻とDVをしている夫の話なので、どう撮ろうかと内田監督と一緒にやっていたんですけれども、密室の中での暴力というのは外には分からないじゃないですか。誰かに言わない限り。最後に彼女は言うんですけれども、ちょうどあの時代 #me too が出ていた時期だったので、そういう中でどう表現したらいいのかなと考えた時に、密室で部屋の中には壁があったり柱があったり、簾みたいなのがあったり、密室の空間の中で息が詰まるみたいなものを例えば森さんのジロッと見る目つきだとか、責めているような目つきというのをどこまで表現できるかなと考えながら撮影をしました。

市橋:画として相手の方だったり姿だったり、今仰った壁とか、そこ舐めみたいな画がめちゃくちゃ多くて、基本的に覗いている感もあって、その画の雰囲気がまさにハマっていたなと思いました。

斎藤:ありがとうございます。観客として、映画見る時、覗いている感じが結構あるとドキドキ、楽しい事だとワクワクしますけれども、『躾』は内容的に息が詰まると言いますか、心拍数上がるような話なので、第三者が本当は見えない一般家庭の中でこう言う事ってあるだろうなという事をどう見せるかっていうと、壁で舐めて、こっそり覗いてるみたいな、そういう感覚にしたかったんです。

市橋:『躾』で彼女の顔が映る時は森さんの肩越しから見たりする感じが不思議な感覚でしたね。覗いている感じがしてて、彼女に対してはそういう感じに見えますし、森さんに対しては怖い感じで寄っていきますし、それで、たまに簾があるみたいな。笑。

斎藤:森さんが耳を執拗に見る感じとか。笑

市橋:完全にそうですよね。『クロッキー』も相手のどこか体が入っている感じの画も多いような気がしましたけれども。

斎藤:そうですね。内田監督から脚本を見せてもらった時に、俳優さんのプロモーションですし、お二人をいかに美しく、魅力ある感じにどう撮るかっていうのを、最初のシーンで妹が姉の顔を触るんですね。普通に映すのも手なんですけれども、姉の顔が半分だけ映っている感じが、ファーストシーンでこれ何?って、プロモーションとしてネットとかで見る場合に、すぐ消されたくないっていう。

市橋:なるほど、1人だけ正面にガンといるんではなくって。

斎藤:はい。これ何だろう?って、そこにニョキっと手が入って、一瞬これって恋愛モノかなって思わせたりとか、これ何だろう?って見てる側に思わせる為に、考えながら撮ったというのがあります。

市橋:うちのENBUゼミも予算的にないんですけれども、『クロッキー』は照明的にはあまりやってないんですか。

斎藤:私は大光量の何キロっていう動画の照明というのは持ってないんですけれども、写真の仕事を普段やってますので、写真の蛍光灯ライトのRIFAというのを3灯持っているんですね。基本的に内田監督の自主映画はその3灯と携帯電話の灯とか、そう言った簡易的なものではあるんですが、流石最近の携帯って結構凄いので、割と照明でも使えるなって思ったんですね。そこらにある物でなんとかするという感じでやってます。

内田:そうですね。今回の3本では使ってないんですけれども、懐中電灯とかも結構高性能と言いますか、光が遠くまで届くので、安くても600円とかで買えますので、数本購入して、斜めにしながら当てたりとか駆使して撮影していますね。

斎藤:『赤い森』もそういう感じでやってましたし、それこそ、『カメラを止めるな!』も本当にロケーション素晴らしくて、ご覧になった方も沢山いらっしゃるかと思いますけれども、本当にすばらしいロケーションを見つけられてて凄いなと思ったのですが、『赤い森』もロッジを借りて撮影しまして、室内の木の温もりの中に差し込む光というのが、大自然の照明というのが、私は一番グッとくるものがあります。そういうところをどうやって捉えていこうかなっと考えて撮影したのが『赤い森』です。

市橋:そういう意味で『赤い森』は自然の光を使って撮影しているのが伝わってきましたね。

斎藤:『赤い森』はまさにそうでしたね。

市橋:そうですよね。階段を使ったりとか、向こうで喋っている画をわざわざガラス越しで撮ったりとか。(笑)

斎藤:はい、ストレートにいかず。(笑)素泊まりとかバーベキューで泊まったりする人たちの為のロッジなので、室内に何もないんですよね。何もない中であの物語に合う空間を駆使していくのを考えるのが私はワクワクするので、そうやって『赤い森』は撮りました。

市橋:いわゆる卒業上映会の後、もう一回位上映したと思うのですけど、それ以来何年か振りに拝見して、この話なんだったけと思って見てたんですけれども、多分震災の後だったりとか、そういう背景も含めて盛り込んでいるという話だと思います。ENBUゼミの俳優コースの卒業作品として内田さんに作って頂いたんですが、参加した俳優コースの生徒は全員使わないといけないというとアレですけれども、巧かろうが、下手だろうが、使っていただくというのが講師の皆さんにお願いしている事でしたので、そいうい意味ではそれぞれの見せ場を作るのが大変だったんじゃないですか。

内田:人数が沢山いらっしゃるので、物語をまず考えて、それと、本当に自由にやらせてくれたじゃないですか、なので、レッスンをしながら、どういう風にしようかというのを一人一人考えていって、途中からだいたい内容が決まったら、そこから即興みたいな感じでレッスンをしていって、それから割り振りを決めていって、本人たちの得意どころを当て込んでいったという感じでしたね。今から思うと長いなというシーンもあるんですけれども、彼らの特技と言いますか、人を笑わせるのが得意な人もいれば、迫真に迫ったものとか、すごくトーンを落とした感じでいくのが得意な人もいたり、テンション高い方が得意だったりを割り振りながら、配役を決めていったと思います。

市橋:『カメラを止めるな!』もワークショップから作っていますけれども、まさに同じですよね。ワークショップをしながら、そこに参加している人たちに個性を捉えた上で、上田監督がオリジナルである程度のお話は出来ていますけれども、それぞれのキャラクターは後で当て書きをして、はめてった形ですね。お腹を壊した録音マンの人も普段から挙動不審な奴で(笑)彼は映画俳優コースの卒業生ですが、何を演技するにしても何をやり出すか分からない感じがあるので、そういうところを上田監督は割と芝居の上手い人たちの中に放り込んだんですね。今、自由にやらせて頂けると言っていただきましたけれども、基本僕はどんなコースにしても自由にやって頂いているんで、特にこれをやってくださいというのはあまり言わない学校です。

内田:ENBUシネマ・プロジェクトも自由にやっているんですか。

市橋:はい、全く自由です。

内田:脚本にも特に口を出さず。

市橋:ええ、出してないです。予算的な事とか危険な事とか色んな事は制限はしますけれど、基本的には監督のやりたい事をやってくださいと。

斎藤:そういう場があると監督からしても、凄く有難いお話だと思うんですよね。なかなか制限というかあったりするところもありますよね。しかも、俳優さんて学校で学んで、演技として勉強段階というか、その方達の演技をどう良く見せるのかとか、魅力的に見せるのかというところを考えて撮らないといけないと思うので、そんな中で自由に作れるというのは有難い環境だなと思いますが、どうでしょう監督。

内田:そうですね、ENBUシネマ・プロジェクトですが、監督さんはどういう基準で選んでらっしゃるんですか。色んな監督さんが参加していると思うのですが、いろいろ作品を見て、この人と選んでるのですか。

市橋:もともとシネマ・プロジェクトはENBUゼミナールを卒業した映画監督とか、俳優の皆さんが、なかなか世に出るキッカケとか人に見てもらうキッカケがないので、そういう場を作りたいという事で、基本は最初は卒業生の監督を起用して、そこにワークショップで参加する役者さんを募集していたんですけれども、2回目3回目位からは色々な映画祭であるとか、短編映画の上映であるとか、色んなところで僕自身が映画を見て、あ、この人面白そうだなという事で、作品と多少コミュニケーションして、この人だったら問題ないかなという人にお願いをしています。

内田:その依頼を受けて第一稿を書いて、脚本打ち合わせのような事はやっているのですか。

市橋:プロットの段階とか、シナリオ第一稿が上がった時に、呼びますけど、その時に僕がだいたい言うのが、長いですね、とか、これ撮りきれませんねという話ですかね。(笑)こうやった方が僕は面白いと思うというのは言いますけど、基本的には監督に任せています。

斎藤:やっぱりそこはプロデューサーのお仕事として、予算だったりとか、凄く大事だったりするじゃないですか。それで、内田監督と商業以外でも自主映画撮る時に、受付としてプロデューサーという形で映画祭などの窓口をやったりするんですけれども、『カメラを止めるな!』で皆さんもご存知だと思うんですが、上田監督も含めてキャストの方達が宣伝を凄くしているんですよね。こちらのシネマ・ロサさんでもキャストの方が毎日通ったりだとか、本当に盛り上がり方が素晴らしいなと思って拝見していたんですね。内田監督と自主映画でやっている時とかも、宣伝というのは凄く大事なので、みんなで盛り上げて頑張ろうみたいな事をやったりするんですが、なぜ、あそこまでキャストの方達が熱く一生懸命宣伝をされたのかなというのが凄く知りたかったんです。

市橋:お客さんが入って頂く事が彼らも嬉しかったので、初日舞台挨拶は決めていましたが、それ以外は自由に劇場がOKであれば、舞台挨拶をさせて頂くとか、一番は作品を彼らが気に入った事が最初で、そのうち、お客様と交流する事が彼ら自身が感想を頂いたりとか、声援を頂いたりとか、そういう事が喜びに変わっていったんでしょうね。あとは楽しんでましたね、途中から。ツイッターを色々と返したりするのも、お客さんの反応に対して、ありがとうございましたとか、あるいは、私こういう事頑張ってますみたいな事をやると、そこのやり取りを楽しんだりとかありましたね。

斎藤:コミュニケーションが生まれて、全然知り合いとかじゃないですけど、観客の方から直接声援頂いたり、演技の事聞いたりとか、作品そのものが良かったりなどあって、テンションがどんどん上がっていくというか。そうですよね。それって映画をみんなが楽しむっていう、それも作った時だけじゃなくて、その後も発信しながら楽しんでいくって事ですよね。それが本当に素晴らしいなと思いました。

市橋:もちろん最初は上田くん自身もキャストの子たちに言ってるんですけど、出来上がって終わりじゃないと、映画は人に見てもらってナンボだから、出来る限り多くの人に見てもらうために、努力しようという事で、チラシを街中に配りに行ったりだとか、お店に置かせてもらったり、そういうところから始めつつ、そういった作業が結果的に劇場が満席になったというところも、彼らも動けばお客さんが来てくれるんだなという事を実感したんだと思います。

斎藤:始めの一歩ですよね。いきなり知らない人に宣伝するのって難しいとは思うんですけど、最初にやってみると返ってきた応えで嬉しくなったりとか、やっぱり地道にやっていくとそういうのはありますよね。

市橋:K’s シネマやロサでも上映してましたけど、隣の武蔵野館でチラシを配ったら、その人が見にきてくれたりとか、そんな事もあったりするんですよね。

斎藤:内田監督作品で結構いっぱい出ていらっしゃる俳優の高木公佑さんも同じように、この特集上映のチラシを池袋の文芸座で配ったら、お客様が声を掛けてくださって、凄く嬉しかったから、こっちにも是非見に来てくださいという交流があったりとか、そういう広がりですよね。

内田:ENBUシネマ・プロジェクトで撮影をしていくのと、いわゆる商業映画とかで撮影をしていくのでは、演出方法とか何か違いみたいなものは感じますか。

市橋:そもそも、シネマ・プロジェクトは商業映画として作り始めた訳ではないので、そこのスタートが違うかなと思いますね。それは何かと言うと、商業映画を作られる人たちは、いかに儲けるか、ヒットさせるかという発想から行くじゃないですか。そうなると例えばキャスト誰にしようかとか、予算もこんな感じでやろうとか、宣伝もこんな風にやろうとかなっていると思うんですけど。シネマ・プロジェクトも映画俳優コースもそうですけど、そこに参加する役者さんとかを見てもらう場を作るための企画だったりするので、そういう意味ではスタート地点が違うかなと思います。

斎藤:私はカメラをやっているので、例えばシネマ・プロジェクトではどういう感じで撮影をやっているのかなと思ったのですが、カメラマンは商業でされている方を引張てきたり、録音さんも同様になんですが、そういう感じでやってらっしゃってるのですか。

市橋:基本は監督が今まで一緒にやっていた人たちだけども、昔に比べると、ある程度商業あるいは,そういう規模感で撮影されている方になってきていますね。

斎藤:それってやっぱり監督さんがやりやすい方達ですよね。

市橋:はい、そうですね。

斎藤:監督さんが知っている人なら,こういう状況なら,こう撮れるなとか,録音もこう入ってくれる方達を呼んだ方がやりやすい部分というのはやっぱりあると。

市橋:ありますね。製作の予算が少ないイコール撮影日数も少ないので、そうなるとあまり無駄な事は出来ないので、打ち合わせをあまり取らずに監督がやりたい事であるとか、撮りたい画をちゃんと分かってくれる人、という事はコミュニケーションがスムーズな人ですよね。

斎藤:阿吽の呼吸ですよね。

市橋:はい、そうですね。

斎藤:それは大事ですね。

市橋:そういう感じで進めていますね。助監督とか制作はだいたい知り合いで固めてますね。

斎藤:やりたいって人も結構いるんじゃないですか。監督さんの知り合い以外でも、シネマ・プロジェクトでの撮影を参加したいとか、スタッフさんの中でも。

市橋:そうですね、いらっしゃるかもしれませんね。そんなにギャラが高くないから(笑)

斎藤:ギャラが(笑)

市橋:ちゃんと払っているんですけど(笑)

内田:はい、もうそろそろ時間となってしまいまして、あっという間で申し訳ないのです。

AYA & NOB SPECIAL 6日目『ふゆの獣』上映終了後トークショー

 

日時 2018年11月29日

場所 池袋シネマ・ロサ 

登壇 原一男さん(映画監督) 内田伸輝 斎藤文

 

内田:本日はご来場頂きまして、ありがとうございました。『ふゆの獣』を監督しました内田伸輝です。

斎藤:『ふゆの獣』でBカメなど担当しました斎藤文と申します。遅いお時間の中、ご来場くださいまして、そして、トークにお付き合いくださいまして、ありがとうございます。

内田:ありがとうございます。今日はとても緊張しつつも、ワクワクしています。本日のトークゲストは映画監督の原一男さんです。どうぞお越しください。

原:こんばんは。僕ね、耳悪いからこっち行って。その方が話しやすいので。もっと椅子近づけて。笑。

内田:今日は本当にありがとうございます。

斎藤:よろしくお願いします。

原:はい。

内田:よろしくお願いします。早速なんですが、ご感想からお聞きしてもよろしいでしょうか。

原:はい。そちらから、DVDを8作品ていうの?作品の数でいうと何本になるの?短いのもあるもんね。

内田:そうですね。12昨品ありまして。

原:そんなにあるの。

内田:はい、今回特集上映で上映しなかった作品も送らせて頂いて。

原:全部は見れなかったんだけど、長いのを4つ見たんだよね。改めて今日の『ふゆの獣』が一番好きですわ。

内田・斎藤:ありがとうございます。

原:これが一番良く出来てるんじゃないかな。あなたの基本的な作品を作る時の態度っていうか姿勢みたいなのは、どの作品も一貫して結構頑張ってるなと思うのだけど、『ふゆの獣』は良く出来てるっていうか、身につまされるというリアルの感覚でいうと。

内田:はい(笑)

原:なんでそこで笑うんだよ(笑)あのー、身に覚えがあるからね。実に良く出来てるなと思って。これ一番、あなたの作品の中で好きです。ただ、ヒットしてないでしょ?これ。

内田、斎藤:笑

原:これ、何年の作品?

内田:これは2010年の作品で、2011年に劇場公開されました。

原:2011年って7年前?

内田:そうですね。

原:どこで公開されましたか。

内田:テアトル新宿でレイトショーで、それから全国公開しました。

原:全国どのくらい回りましたか。

内田:40館くらいですかね。

原:あー、どの位入りましたか。

内田:ちょっとそこまでは…笑

原:大雑把に言って、ヒットしなかったんですよね、多分。

内田:大雑把で言うとヒットではないかな、という感じで(笑)

原:微妙な言い方を(笑)

内田:笑。ヒットとは言えない感じで(笑)

原:あのね、良く出来てるんだけどね、興行的にはヒットしないんだよね、こういう映画は。

内田:はい。

原:そこに問題があるよ。作り手が悪いんじゃなくてね。見る側って言うか、そっちに問題があると私は思っているんだけど、まー、その話は後にして。ちょっと色々聞きたい事があるんだけど、この作品に関してね。

内田:はい。

原:7、8年前、そんなになるんだ。何本目?これ。あなたの中で長編は。

内田:『ふゆの獣』は長編3本目です。

原:なるほどね。色々聞く前に基礎的な事聞きたいんだけど。映画の学校とか大学とか、そこで勉強したんですか。

内田:今、もうなくなってしまった映像学校があるんですけれども、東京映像芸術学院という映像学校がありまして。

原:聞いた事ないな。

内田:笑。はい、もうなくなってしまったので。

原:経営酷いから潰れたんだろうけど。誰が教えたの?

内田:色々な方が。ちょっと名前もふわっとしてる部分があるんですけれども、ただ、僕一つ、凄く覚えているのが、ほしのあきら先生に。

原:ほしのあきらさん、ちょっと会った事ある。まぁ、まともな方だよね。

内田:笑。あの。

原:教える人の中でね。

内田:笑。あの。その当時に原監督の『全身小説家』が公開される前に、ほしの先生に「絶対見た方が良い」と勧められて、原監督の撮り方は、必ずカメラが回り込んで、人物の正面から撮って。

原:そう、正面入ろうとするんだよね。

内田:はい。相手をカメラで追い込んでいくというやり方をやっているから、必ず『全身小説家』を見て、勉強した方が良いと言われまして。

原:あ、そうでしたか。

内田:はい、それで、僕も見て、参考にして、そこから必ずカメラを回り込むようにしてまして。

原:勉強になった?

内田:はい、大変なりました。

原:偉大な先輩だ。笑。

内田:はい。笑。

原:それはいいとして、あなたは?

斎藤:はい、私はもともと写真をやっていまして。

原:私も写真からなんです。

斎藤:はい、そうです。はい、本当にそれで、わーってなったんですけれども。写真の前にもともとは文章を書きたくて、東京ウォーカーの映画の編集プロダクションで文章書いてたんですけれど、文章の力がなかったので、あっさりとクビになりまして、どうしようかなと思っている時に沖縄に旅に出て色んな場所を周っていたんですが、そこで写真をやって、面白いなと思って、そこから自分で写真を勉強しはじめまして、その後、友人がやっていた自主映画の現場でスチールに呼ばれて、その後に、写真を教えて頂いた渡辺慎一さんという写真家にアシスタントにつく事が出来まして、写真の勉強をした後に、内田監督と別の自主映画で出会いまして。

内田:僕は録音で入ってました。

斎藤:はい、私はスチールで入りまして、そこが内田監督とは出会いのきっかけでして、その後はずっと一緒にやっております。

原:出会ってすぐデキちゃったんだね。

内田:笑。すぐではなかったですね。

原:ちょっと期間があったんだ。

内田:はい、友達の期間があって。

原:そういう話、根掘り葉掘り聞くのが好きなんだけど、時間が足らないので、置いといて、早速この映画の話に入るけど、これオリジナルなんだ。

内田:はい、オリジナルです。プロットを自分で書きました。

原:ズバリ聞きますが、あなたの体験入っているの?

内田:いや、入っていないです。

原:全く入ってなくて。

内田:ただその時、といっても今もまだそこで仕事をしているのですが、会社で恋愛沙汰がしょっちゅう起きるんですね。

原:それどういう会社なの?

内田:はい、しょっちゅう起きます。本当に動物園のように起きるんですけれども。そこで恋愛沙汰をよく観察していて、特にこのシゲヒサという人は実際、女性とのトラブルがあって。

原:いるよね、こういうタイプの男って。

内田:はい、その人の言葉とかを聞いて、メモをして、シゲヒサ役の人に渡したりしていったので、実際には僕の体験ではないのですが、周りの人の体験を見て、それを構成していきました。

原:もう一回聞きますが、どういう会社なの?そういう人がいる会社って。

内田:結婚式のビデオ系の会社です。

原:結婚式でビデオを撮影してって商売をしている会社。

内田:はい、そうですね。

原:で、しょっちゅうこういう事が起きるの?そういうところの会社って男のカメラマンばっかりじゃない。女もいるんだ。

内田:女の人もいるとは思いますけれども、最近は僕がこういう事をやっているっていうのを知っているので、僕の前ではあまり見せないようにしているのかなと思いますね。

原:そういう事が起きて、よく会社が維持できているね。ま、それはいいとして。そう、それでオリジナルのプロットを書いて。

内田:はい。

原:クレジットに構成って書いてあった?

内田:そうですね。

原:それで、ダイアローグって書いてあった?

内田:はい。

原:つまり、完璧にセリフが書き込まれたタイプのシナリオを完成して、撮影に入ったって訳ではないんだよね。

内田:はい、そうですね。

原:どこまでシナリオの段階で書き込まれていたの?

内田:あらすじに心理描写を入れて、決まりのセリフだけはあって、あとは自由に演じてもらうという形で、撮影に関しては、60分間長回しをシーンでやっていったという感じです。

原:60分。どのシーンも?

内田:そうですね。どのシーンもテープをチェンジするまで止めないという撮影です。

原:シーンによってはAカメ、Bカメっていうの、同じ方向から寄りと引きという撮り方をしているの?

内田:だいたい4回位やり直すんですね。

原:4テイク。

内田:はい、4テイク。

原:リハーサルはやるの?

内田:リハーサルはやらないですね。

原:やらない。

内田:はい。

原:いきなり現場に出て、シナリオは一応、それぞれの役者が考えてくるって事だよね。じゃ、動いてみようかってところからカメラ回しちゃうの?

内田:そうですね。

原:なるほど。同じ芝居はしてないんだよね。

内田:してないですね。

原:毎回少しずつ変わるんだよね。

内田:はい、だいぶ変わる時もありますし。

原:あるよね。で、全部回すんだ。

内田:はい、全部回して。

原:で、AカメとBカメという回し方をするの?2台で。

内田:はい、2台で回す時もあれば。

原:でも、こういうアップのサイズってさ、こういうサイズとバストっていうのが基本的な2台のカメラの使い方の分け方になっているように見えるじゃん。

内田:だいたいフォローとして、Bカメに入ってもらったんですけど。

原:あなたがBカメやっているんだよね。

斎藤:そうですね。

内田:だいたい何度も繰り返すうちに、さっきはアップ目を多く撮っていたんで、今度はウエストサイズ位で追っかけて、特に部屋の中は役者が座る位置はだいたい決まっているので、4回繰り返して撮影するので、計4時間の素材の中から、似ている動きとかをチョイスして、繋げていった感じです。

原:なぜ4回ですか。4回っていう回数に意味がある?

内田:その時の出演者が4人だったので。

原:笑。なんかダジャレみたいだね。

内田:笑。4人がちゃんと撮れるようにです。

原:なるほど。でも、それぞれの4人の見せ場ってあるじゃない。後半の4人が一同に会して、4人が一度にぶつかるのではなくて、最初はこの人とこの人、次にこの人とこの人と移っていくじゃん。移っていく間合いというか流れが実に見事なんだけれども、それも役者が現場で作り上げていったの?リハーサルやってないから。

内田:一回目を通しでやると大体流れが掴めてくるんですが、話があっちこっちに飛ぶんですね。4人の部屋のシーンは60分間を11分くらいに凝縮しているんですが、それを全部撮り終わった後にセリフを起こして、そのセリフだけを繋げていって、そこに合う画をはめていきました。

原:撮影終わってから編集の段階だよね。

内田:そうです。

原:4テイクするって事はその都度セリフも変わってるの?

内田:微妙にというか。

原:微妙にか。

内田:はい、微妙にと、だいぶ変わっているところがありますね。

原:感情も変わってる?

内田:感情も変わっているところはあるんですが、そこは同じ感情のところとか、繋がるってところの感情を編集の段階で持ってきてます。編集の段階で構成しています。

原:そういう方法で作ろうと思った何かはある?モチーフというか、きっかけというか、なんでそういう風にやろうと思ったのか。

内田:即興で映画を作るというのが、『ふゆの獣』が2回目だったんですね。1回目に関しては『かざあな』と言う作品で即興で同じやり方で撮ったのですが、これが4年かかりまして、もっと短い期間で撮影を終わらせなければと思いまして、同じやり方でも『ふゆの獣』は撮影期間を短くしてやろうと。ただ、僕が一番重きを置いていたのが、俳優が話している感情のリアリティだとか、リアルっぽい雰囲気だとか、そういった事を映すよりも、ぶつかり合うもの、生の内面の感情をぶつかり合うって事を重きを置いて撮っていきました。

原:それが2本目の『ふゆの獣』ね。1テイク撮ると60分回して、ここはこうして欲しいって注文を出す事はあるの?どのくらい注文出しているの?

内田:そこまで多くはなかったですね。例えば、4人の部屋のシーンの時に、ノボル役の高木公佑さんが包丁持ってワーってなるところなんですが、1テイク目は凄く静かに出してきたんですね。それだと、確実にやられると思ったんですね。テンパってはいるけど、冷静に持ってきちゃうと、シゲヒサが逃げ出すチャンスがないと思ったので、もう一回、ワーっていうテンションでやらないとシゲヒサが逃げれないという風に、そういうような指示を出してやりました。

原:今の話を聞いているとカメラの動きもここがこういう風に動いてという事ではなくて、カメラはカメラで自由に動いていこうというやり方だね。

斎藤:そうですね。ただ、私は『ふゆの獣』に関しては、初めての動画で、Bカメで入ってましたので、部屋のシーンだけだったんですね。それ以外は、スチールだったりその他諸々ですので。

原:色々ね。凄い活躍だもんね、あなたも。ピアノの演奏までやってるんだもんね。

斎藤:はい(笑)メインのカメラは内田監督がやっていましたので。

原:内田監督って日常的に呼んでいるの?

斎藤:呼んでないです。笑。

原:夫婦なんですって。みなさん、わかってました?ご夫婦です。日常的に内田監督って呼んでないでしょ?

斎藤:全く呼んでないです。

原:なんて呼んでるの?

斎藤:呼んでないですね。笑。

原:名前を呼ばないように。

斎藤:そうですね。あのさーとか。

原:よく分かるな。

斎藤:笑。それで、内田監督がメインで入っているので、私は補助として、入ったって感じです。

原:あなたの役割としてはアップは私という暗黙の役割分担ってのはあったわけ?

斎藤:メインはビデオカメラなので、ズームでガーッと寄ったりなんですが、私はcanon EOS 5D markⅡで撮っていましたので。

原:EOS 5D markⅡ。なんか高いやつだよね?

斎藤:そうですね、高いですね。写真の仕事で使っていたカメラですね。それで私は撮っていましたので、シネレンズではないので、ズームを使うとガクガクとなりますよね。広角でおさえる時はズームレンズの広角で撮影するとかで、基本的には内田監督がアップの方が多かったと思います。私は割と引きが多かったです。

原:そうなんだね。

内田:カメラをブン回すのが好きだったので、色々なアングルで撮っているのですが、いつでも逃げれるようにBカメは引きを撮ってもらったりしてました。

斎藤:そうですね。当時、確かラース・フォン・トリアーの映画で寄ったり引いたりの作品がありまして、割とそういうのが結構好きで、それに影響もあっての撮り方だったりしていました。

原:そうなんだね。アップが効いてるもんね。

内田:ありがとうございます。

原:いや、本当にそう思った。編集に相当時間をかけているんだ。

内田:そうですね。編集には時間をかけていました。もう一度構成し直さなければいけなかったのですが、元々短編で撮るはずだったのを撮っているうちに長編がいいなと思って、長編にしていった形だったので、もう一回素材を全部見直して、そこから使えるシーンだけをチョイスしていって、それで構成していきました。2010年の1月か2月に撮影が終わっているのですが、そこから7月か8月頃に一旦ある程度の完成をして、東京フィルメックスに応募しました。

原:今、東京フィルメックスって出たけど、なんか賞取った?

内田:はい、いただきました。

原:何取った?

内田:グランプリをいただきました。

原:あ、これがグランプリだったのか。知らなかった。そう。賞金なんぼ貰った?

内田:賞金は100万円です。

原:あの時100万円だ。あの時も今も100万円か。これ他に賞貰ったのは?

内田:フィルメックスだけです。

原:国際映画祭は?

内田:ロッテルダム国際映画祭と香港国際映画祭と、あとは色々な映画祭です。

原:国際映画祭、つまり日本よりも世界の方が評価してくれそうな感じはするけれど、海外では賞は取れなかった?

内田:取れなかったですね。粘ってくれた審査員の方もいて、3時間粘ったんだと言ってくださった方もいたのですが、残念ながら賞は取れなかったですね。

原:今日聞いておきたいのだけど、フィルメックスはグランプリ貰ったのは良しとして、この作品に対する批評というか、どのくらいの人がどのくらいの程度で褒めてくれた?

内田:賛否両論でして、もちろん褒めてくれた方も沢山いたのですが、それと同じ数かすこし少ない位の数でこの映画を批判する方もいました。

原:批判する人の論点は何?

内田:一番僕が傷ついたのは「こんな輩と付き合いたくない」というような。

原:輩って誰を指しているの?

内田:多分、僕の事だと思うんですけれども。

原:なんでやろう?

内田:笑。見て気に入らなかったんですかね。そういうような具体的にどこがダメっていうよりも、誹謗中傷に近いような形のものが。

原:何を嫌ったんだろう、その人は。

内田:多分、激烈にぶつかり合うというのが、あの時代というか。

原:なかったのかね。

内田:2010年頃はどちらかというと日本人は心を隠して表現するような感じで。

原:そうね、そうね。

内田:それを映像にする方が映画的になるようなのが割と多かったので、ストレートに来られるとなんか…っていうか。

原:こんなに感情をグイグイグイグイえぐり出すっていうの、それが魅力だもんね。それを嫌いだって言って、評価できない評論家がいるんだね。

内田:あ、評論家ではないです。

原:素人か。ま、一般の人もいい加減な人もいっぱいいるもんね。それは置いといて。キネ旬のベスト10では何位くらいに入ったの?

内田:うろ覚えなんですが、50位とか。

原:随分低いね。

内田:はい。

原:つまり、日本の批評家がこれを評価する能力がないってことやんか。

内田:ああ…笑

原:いいよ。はっきり言って。

内田:笑

原:実際そうだもん。今、評論家と言われる人でね、TVから出てきた作品って結構多いじゃん。そうするとね、本来、日本映画が伝統的に持っている描写する、日本映画の伝統って言われている庶民の感情をきちっと描く良さをなんだかんだ言いながら、引きずっている作品って若い人の中でもいるはずなんだけど、それを見抜けないんだもんね。今ね。なんだかね、どうしようもないよ。だから、評論家のレベルも落ちてる、と思うの。観客のレベルも落ちてる、というのが私の意見なので、去年の東京フィルメックスでその話を私が長めにしたら、相当あっちこっちから後から嫌味を言われたり。笑。まぁ、それは置いといて。基本的にそう思っているの。だから、これは当時とすれば、ここまで男女のヒリヒリするようなところまで、えぐり出して行くっていうのは、相当やはり突出していたんだろうね。

内田:そうですね。ただ、もの凄く好きって人も。

原:なかにはいたんだね。

内田:はい。勿論、多くいて。

原:多くいたら、ベスト10のもっと上になったんだよ。いないから、いかなかったんだよ。

内田:笑。そうですね。

斎藤:面白かったのが、ツイッター上で自分はこっち派、自分はあっち派、みたいなのが。

原:どういう事、どういう事?

斎藤:例えば、ユカコに感情移入するとか、シゲヒサの方が正論だったりとか、ツイッター上での喧嘩じゃないですけど、議論をやっているのが見てて面白かったです。

原:そうなんだね。40分ってあっという間だからね。色々聞いておかないとね。

内田:そうですね。

原:お金を聞く原さん、という事で有名なんですが、製作費いくら?

内田:製作費は当時、フィルメックスでポロっと言ってしまって、それが新聞にもバーっと出て、結構割と恥ずかしい思いをしたんですけれども。

原:もう一度恥ずかしい思いを。

内田:110万円です。

原:あー、凄いね。やっぱり金じゃないね。110万。当時のお金、今と10年違えが価値は違うだろうけど、因みに日数は何日?

内田:日数は14日間ですね。

原:14日間か。この内容で14日間ってまあまあ納得いく日数をかけた感じあるよね。今、もっと短く撮らなければいけないからね。

内田:そうですね。

原:そうか、賞金が100万だから、だいたいそれで返したようなもんだ。

内田:いや、返したという…

原:あ、そっか。軽くなるんですよね、製作費って。つまり、ギャランティが入ってないからね。そうでしょ。110万の中に。

斎藤:そうですね。これはオーディションの段階で、自主映画なので、交通費と食事代は出します、それに賛同された方がオーディションを受けていただいて。

原:ギャラはないよって。

斎藤:はい。

原:じゃ、みなさんに払ってない?

斎藤:いえ、それでですね。

原:おお。

斎藤:笑

原:いい話があるわけね。笑

斎藤:東京フィルメックスでグランプリを戴いたので、その後にキャストの方へお渡ししました。

原:ちょっといい話だね。笑。なんぼ渡した?半分くらいはあげた?

内田・斎藤:いや、半分は。

原:あと半分はスタッフ。スタッフだって払ってあげなきゃいけないじゃん。

斎藤:スタッフはここ二人と、もう一人は録音やってくださった方がいらして、その方は全然本業じゃない方で、ちょっとスタッフをやりたいという方で。

原:だから音が悪いんだ。

内田・斎藤:笑

原:画はいいんだけど、音がちょっと聞こえにくいのが、そういう問題あるよね。

内田:音はそうですね、悩ましいところです。

原:悩ましいところだね。この4人の役者の人、ベテランの役者さん?映画出るの初めての人?

内田:いえ。みなさん、活動されてる方です。

原:それなりの、あちこちで動いてる人。

内田:そうですね。一番最初にユカコをやった加藤めぐみさん、彼女ありきで彼女の顔を撮りたいっていうのがまず最初にあったんですね。

原:あの人いいね。最初なんかブスって見えるんだけど、角度によっては物凄くチャーミングに映る角度と表情する人だもんね。

内田:表情凄く豊かな。

原:それはもう見抜いていたの?

内田:特に目が印象的だったのがあったので、僕は演技は目を表現したいというのがありまして、彼女ありきで何かできないかっていうのがあって、そこからオーディションをしつつ物語を考えつつ作っていった感じでしたね。なので、みなさん、オーディションで見ている段階では割と色々な自主映画を経験している方でしたね。それと、ノボル役の高木公佑さんに関しては前作の『かざあな』を見ていてくれて、凄く好きだって事でオーディションを締め切った後に応募してきて、ここまで好きだって言われちゃうと、ちょっと会ってみようかなって事で会って、抜擢されました。

原:今、あなた、目って言ったけど、目はその通りだと思うのだけど、ちょっと出っ歯じゃん。

内田:ええと。

原:主役の加藤めぐみさん。出っ歯の人が出っ歯を隠すようにして、口を閉じるじゃん。なんとなくね、その風情がね、私、色気を感じるんですよ。

内田:はい。

原:だから、出っ歯の出具合がいいなと思って。

内田:笑。出っ歯ですかね。

原:笑。でもこの映画で売れても良さそうなのに、売れてないの?

内田:今、活動されているのか、ちょっと分からないです。

原:ああ、そう。えー、あと何分?もう時間?

内田:あと1分くらいですね。

原:あと1分。じゃあ、「原一男のネット de 『CINEMA塾』」でじっくりこの続きを聞いていこうか。

内田:はい。そうですね。

原:やってんですよ、月に1回ね。トークの40分なんてあっという間だからね。「ネット de 『CINEMA塾』」は2時間。特に金の話と男女の話は根掘り葉掘り聞くのが売りもんですから。

内田:そうですね。笑。

原:下品な番組だからね。そこで色々聞くことにして。それで、あなた、ピアノまでやるの?器用だね。

斎藤:いえいえ。『ふゆの獣』以前の内田監督の作品が全てオリジナルの曲を使っていて、既存の曲を使ってはいけないと思い込んでいたのです。もともと編集している段階で曲を入れていたので、入れた曲に合わせてピアノを弾かないと映画を出せないと思い込んでまして、それで必死になって練習したんですが、勿論、ピアノ持っていませんので、一番安い電子ピアノを買いまして、そこもバジェットの中に入ってます。

原:笑。バジェットの中にね。いやいや、なかなか見事な演奏だったし、繰り返しますが、この作品が一番良く出来てるんじゃないかなと思うな。相当良く出来てるんじゃなかな。日本の戦後の日本映画史の中でも、ちゃんとこう言う映画があったんだよねって残したい位に。でも、そういう評価をしてくれる人は多分少ないだろうね。

内田:また盛り上がって頂けたら嬉しいんですけどね。

原:私はこれは本当に見事だと思いますよ。これだけ男女の関係を、ネチっこくですよ、良い意味で。これだけネチっこく、押して押して押してっていうか、全くブレてないもんね。最初っから最後まで。見事だと思いますね。今の日本映画、特にメジャーの日本映画が作る男女の関係なんて、甘っちょろくて。ね。そう思うでしょう?

内田:あ、はい。思いますね。はい。笑

原:そういう映画を見て、意地でもリアリズムを徹底的にやろうぜっていう意地みたいのがあるでしょう?

内田:ありますね。

原:ほら~。だから,こういう姿勢が今ないんですよね。今、甘い映画がはびこっているからね。この姿勢を今後も続けてね。但しヒットはしないから。それは。

内田・斎藤:笑

原:いいじゃないね。ヒットしなくたって。私の最近の映画もヒットしなかった映画だから意地でもね。

内田:生活はしていきたいですね。笑

原:はい。じゃ、二人に声援を送ってあげてください。 ※会場、拍手

内田・斎藤:ありがとうございます。

AYA & NOB SPECIAL 7日目『ぼくらの亡命』上映終了後トークショー

 

日時 2018年11月30日

場所 池袋シネマ・ロサ 

登壇 Yami Kurae(ミュージシャン) 内田伸輝 斎藤文

 

内田:本日はご来場頂きまして、ありがとうございました。『ぼくらの亡命』を監督しました内田伸輝です。今日が最終日です。ご来場ありがとうございます。

斎藤:撮影を担当しました斎藤文です。昨日までまともに声が出てたんですが、今日から声が出なくなりまして、すみません。お聞き苦しいと思いますが、宜しくお願いします。最終日の本日、ご来場くださいまして、ありがとうございます。

内田:本日のトークゲスとをお呼びしたいと思います。『ぼくらの亡命』の一部音楽を担当しましたイタリア人ノイズ系デュオ、Yami Kuraeのお二人です。どうぞ。ヤコポ・ボルトルッシさんです。

ヤコポ:宜しくお願いします。

内田:マテオ・ポラートさんです。

マテオ:Hello. Nice to meet you.

内田:Yami Kuraeのお二人と映像工房NOBUの僕らがコラボレーションして映画音楽をやって頂いたかというのが、皆さん、気になるところだと思うのですが、その経緯を簡単に説明しますと、ある程度、僕が編集を終えて映像を作って音楽もある程度入れていたのですが、映像上、ここに何か音が欲しいなという事があったんですね。例えば街の中のシーンなどに、もう一つ音があるといいなと思って、配給をやってくださっているマコトヤの日下部さんに音について相談していた時に、ちょうど日下部さんのお宅にヤコポさんが来日をしていて、彼が前衛的でノイズ音楽をやっているから聞いてみる?と日下部さんがヤコポさんに聞いてくださったんですね。それで、ヤコポさんとお会いして、音楽を聴いてみて、『ぼくらの亡命』の映像に合いそうだなと思って、お二人に相談をして了解を得て、『ぼくらの亡命』の一部音楽に元々あった音楽を提供してくださった形です。簡単に説明したんですけれども、お二人から映画を見た感想をお聞きしたいと思います。

ヤコポ:イタリア人なので、日本語はちょっと変です。大変申し訳ないです。出来るだけ頑張ります。初めて『ぼくらの亡命』を見たのは内田さんたちと会った2週間くらい前だったと思うのですが、凄くカッコイイなと、久しぶりにやっとカッコイイ映画を見れたと思いました。『ぼくらの亡命』は不安な感じというか絶望した人間の感じがして、だから、僕らの音楽と似ている感じじゃないですか。コラボレーションが出来て、合っているんじゃないかと思いました。

内田:ありがとうございます。

マテオ:やっぱり凄かったと思います。何故かというと、メトロポリタンというか街との関係、街の音響とかノイズとかに於いても凄かったと思うし、気持ち的な不安も凄かったから、協力して凄く嬉しかったです。

内田:ありがとうございます。僕もYami Kuraeの音楽を初めて聴いた時に、一番最初に思ったのが、何か不気味な感じがするなと。その不気味な感じが主人公ノボルの何をしでかすか分からない不気味さと音楽の不気味さがマッチしていたと思いました。深く音楽を聴いていくと、とても日本的というか、古典的な怪談のような音楽だと。四谷怪談とかの怪談話の時に流れてくるような、おどろおどろしさを音楽から感じて、現代的でありながら、古典的な空気感も同時に感じたんですね。それはこの映画のある意味不器用なノボルの生き様にリンクしていると思ったので、凄くマッチしていると思いました。

斎藤:クラシックだったりJ-popなどを映画音楽に使われることが結構多いと思うのですが、内田監督が言ったように、映画の中で生きているノボル達の生きづらさや絶望だったり、怒りだったりにマッチしていると思ったのは、クラシックやJ-popとはまた違う音、ノイズだったりするので、音の不規則さがいわゆる音楽とはちょっと違くて、それは人の悲しみや怒りなど、胃のあたりをギュッと掴まれるような、Yami Kuraeの音楽を聴いた時にそういう感覚がしたので、正確な音楽とか美しいリズムとか、そういうのとはまたちょっと違う魂の叫びのような、そんな感じに私は思いました。それがこの映画にマッチしているなと。こう言う音楽はあまり日本では聴かなかったんですね。

ヤコポ:そうですね。

斎藤:はい。それが凄く新鮮で、初めて聴いた時に、これだって思いました。ありがとうございます。

内田:僕ももう一つ思い出したのが、映画音楽では武満徹さんが凄く好きなんですね。武満徹さんの音楽性と言うんですかね、不穏な音楽というか、そのリズム感を感じていたんですが、音楽で入れるなら、武満徹さんなのですが、武満さんの曲を使うわけにはいかないので、武満さんの音楽のイメージのようなものを探している時に、武満的な曲を。

ヤコポ:笑。凄いですね。

マテオ:笑。

ヤコポ:武満さんの曲は確かに結構影響受けたと思いますし、さっき言ってた日本の怪談も。マテオと一緒にやり始めた時は10年前位だったんだけども、その時は凄く日本怪談に興味があって、それを考えながら壊れた楽器を使ったりして、音楽を作ったんですね。日本の音を真似している訳じゃなくて、想像しながら、どういう音が出るか色々実験したんですね。

内田:壊れた楽器などで音楽を作っていると聞きましたが、何故、壊れた楽器で音を作ろうと思ったのですか。

ヤコポ:壊れた楽器を使った理由はお金がなかったから、壊れた楽器しか買えなくて。笑。今もそうなんだけれども。壊れた楽器を使って、物凄く面白い音が出てきちゃったんですね。こういう楽器を使えば使うほど、結局、ちゃんとした楽器があってもワザと壊したくなると思いますね。楽器が普通に出している音じゃなくて、本当に楽器そのもの、楽器の肉体とかから音が出るのが物凄く面白いなと。

内田:楽器の肉体って面白い表現ですね。

斎藤:楽器をワザと壊すって言うのが、楽器をやっている人は絶対壊さないので。笑。

ヤコポ:そうですね。

斎藤:ワザと壊したのと、壊さない楽器の音の差ってあるんですか。これは壊さなきゃこの音は出ないぞっていうのは。

ヤコポ:勿論、高い楽器なら壊すことはないけどね。マテオのお父さんはクラシックの音楽家で、家に古い楽器がいっぱいあって、これしかないから使ってみようと。そうしたら、割と面白かったんですね。今は自分の楽器を使って、普通の形をしていない、ちょっと歪んだものを使ったり、発見したりしています。

斎藤:確かに壊れた楽器は音程もまともに取れなかったり、チューニングがうまくいかなかったりとか、でもそれだからこそ、あまり聴かない音を奏でられるのかなと思って、そこが映画音楽に凄くマッチしていたのかなと思いましたし、控え室で話した時、マテオさんに日本に来た時に、例えば日本独特の駅の音だとか、街の音とかがノイズ音楽になって聞こえたりしないのですかと聞いた時に面白かったのが、パチンコ屋さんが開いた時のワーって音が面白いって仰ってて、あー、なるほどなって思って、多分、日本人だと聴き慣れちゃってるので、そういう感覚に多分ならないかなと。

内田:ならないですね。

斎藤:だから、何でも耳を澄ましていると音もそうだし、映画もよく見ていれば違うものが見えてくるかなって、ちょっと共通の部分を感じました。

内田:マテオさんは普段音楽を作る時は、日常の音や環境音を意識しながら音楽を作っていってるんですか。

マテオ:日常的な音や街の音だけではなく、例えばラジオとか別の耳を通して出た音が日常的なものがちょっと変わってくるじゃないですか。この変わったものに興味がある。だから、レイブというかエレキな道具を使ったりして、日常的なものが変わってきた事に集中しています。日常的なものを変えて、気持ち的に恐怖のものを作ったりしています。知らないものに対する恐怖だったり、知らない相手の恐怖。だから『ぼくらの亡命』と合っていると思います。政治的なものも入っているかもしれませんね。

内田:この映画も日常を紡いていく、そこから歪み始めているものがYami Kuraeの音楽と合っている感じがしますね。さっき控え室で話していて、音楽を作る時にカセットテープで録音するんですか。

ヤコポ:はい。

内田:カセットテープを使うのは何か理由はあるんですか。アナログの柔らかい音になるとか、狙いとしてあるんですか。

ヤコポ:そうですね。カセットとかもっと古いテープやレコードの機械を使って、さっき言ったようなイメージで、出て来る音が変化する。その過程に興味があるわけで、音楽的にも社会的にも音楽を作っていますね。

内田:それを聞いて、科学的な実験を音でやっているみたいな感じがありますね。何かと何かを混ぜたら一体どういう音になるんだろうという、実験の過程を楽しんでいるような音楽に思えてきて、興味深いですし、不思議な感覚に。完全に混ざり切ったものではなく、コーヒーの中に混ぜてる途中のミルクが上に浮いてる感じを音にしているような。敢えて映像化した感じを言ってみているんですけれど、どうでしょう。

ヤコポ:映画でもそういう感じはありますよね。

内田:途中の過程を音にしていくっていう、僕としては、不思議な感覚があるのですが、Yami Kuraeの音楽を何度も聴いてて、不思議というワードが生まれてきたんですね。

斎藤:表現は音楽であれ、映画であれ、とことん自由なんだなと思んです。それは、さっきお話した音楽の規則というのを破っていると思うので、内田監督の作品もある意味、映画の規則を破っている可能性もあるかなと思って。一緒に作っているのでそういう目で見るのは難しい部分もあるのですが、でも、表現って、結局、何をやったっていいんじゃんって。タブーは無いっていう。そこをこの先も撮影しながらやっていきたいし、Yami Kuraeさんの音楽も型にはまっていない魂の音みたいなのを聴きたいなって思いますね。

内田:はい、うまくまとめて頂きました。笑。ありがとうございました。

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